質問力をアップさせる技術のすべて ~頭を整理する質問はどう磨くのか?~【7000字超】
「質問」が人生を変える――
とはよく言われることだ。私たちコンサルタントは、確実に質問力を問われる。質問力が高いことで、有益な情報を効率よく手に入ることができる。それだけでなく、頭が整理できるようになったり、新しい発想を思いついたりすることもできる。まさに質問とは、魔法のコミュニケーション技術なのである。
そこで今回は「質問力」について徹底解説していく。まずは絶対にやってはいけない5つのダメ質問を紹介する。次に質問の3大機能を説明しつつ、どのように質問力を高めるのか、メモのとり方等、その秘訣を余すところお伝えしよう。生成AIの時代には不可欠なスキルでもある。ぜひ最後まで読んでもらいたい。
<目次>
■著しく信頼を落とす5つのダメ質問とは?
(1)疑問に思ったことをそのまま質問する
(2)質問する相手を間違える
(3)考えればわかることを質問する
(4)調べればわかることを質問する
(5)抽象的なことを質問する
■知らないと恥ずかしい!質問の3大機能
(1)知らないことを知る
(2)相手に考えてもらう
(3)相手の頭を整理する
■質問力が引く人は「考えるクセ」「準備する習慣」がない?
■なぜ質問が多い人は「忘れっぽい」のか?
■相手に考えてもらう質問でスムーズな合意形成
■相手に考えさせる質問レパートリー7種類
■相手の頭を整理する質問2つのコツ
■「質問力」を高める私の事例
■著しく信頼を落とす5つのダメ質問とは?
コンサルタントという職業柄、自分で質問することも多いが、質問されることも非常に多い。一般のビジネスパーソンより知識や経験が豊富だと見られるからだろう。それに私はテレビや雑誌など、メディア取材を受けることも多いせいもあり、いつも痛切に感じるのだ。
「もっと質問力を鍛えてほしい」
と。
「そんな質問されても、いったい何を答えたらいいか分からない」
と思うことが頻繁にある。面と向かって話しているのなら、
「つまり、こういうことを知りたいのですか?」
とこちらから質問することができる。しかしアンケートや書面に書かれている場合は、質問者の真意を知ることができない。自分なりの解釈で質問に答えるしかないのだが、期待に応えられているかどうかいつも不安に思う。
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