2023年 天皇賞(秋) のみどころ 前日から当日のオッズの変化 3~5番人気に注視!
29日、東京競馬場で第168回天皇賞(秋)が行われる。今回は令和初の天覧競馬であり、世界レーティング1位のイクイノックスが出走する好カードだ。
3枠3番ドウデュースに騎乗予定だった武豊騎手が負傷により、戸崎圭太騎手に騎乗変更となった。(2023/10/29 14時40分追記)
人気が集中しているのは予想どおり、現在世界レーティング1位のイクイノックス、そしてそのイクイノックスを日本ダービーで破ったドウデュースだ。前日から当日にかけて、単勝人気1桁台をキープしているのはこの2頭のみ。
イクイノックスは前日1.4倍から当日11時過ぎは1.5倍と若干下がり、ドウデュースは前日3.9倍から当日11時過ぎは3.8倍と若干上がっているが、両馬ともほぼ横ばい傾向だ。
続く2番手人気グループは3頭。まず、3番人気は札幌記念を勝ったプログノーシスで前日11.6倍から当日11時過ぎは10.4倍と人気集中傾向にある。4番人気、5番人気はダノンベルーガが前日15.6倍から当日11時過ぎが13.3倍とより人気が集まっているのに対し、ジャックドールは前日14.5倍から当日11時過ぎは14.6倍とほぼ横ばい、と人気順が入れ替わっている。
3番手グループは杉山晴紀厩舎の2頭。ジャスティンパレスが前日32.3倍から当日11時過ぎが29.7倍の6番人気で、ガイアフォースが前日41.7倍から当日11時過ぎが36.7倍といずれも人気がより集まっているかんじだ。
これ以降は単勝万馬券。ヒシイグアス(前日120.2倍から当日11時過ぎが107.6倍)とノースブリッジ(前日108.1倍から当日11時過ぎが109.0倍)とアドマイヤハダル(前日126.2倍から当日11時過ぎが119.6倍)の3頭の人気が拮抗している。
エヒトは離れた11番人気で前日230.6倍で当日11時過ぎが205.8倍となっている。
■2022年 日本ダービー(GI) 優勝馬 ドウデュース (2着 イクイノックス) / JRA公式
注目はなんといっても、イクイノックスとドウデュースの対決だ。
両馬とも調整過程はとても順調そうだ。レース前日、関西馬のドウデュースは東京競馬場に入ったが、その馬体はより筋肉質に仕上がっており、惚れ惚れとさせられる。
イクイノックスは秋は当然ジャパンカップを狙っているが、この天皇賞(秋)の時点でも十分にぬかりない状態に仕上げられており、信頼度はとても高い。
■2023年 ドバイシーマクラシック(GI) 優勝馬 イクイノックス
筆者が注目しているのはレース展開で、特に先行争いが気になる。
昨年の天皇賞(秋)はパンサラッサが大逃げを打ち、2着に粘って大きな話題になった。そのとき、パンサラッサの2番手集団の中にいたが、ジャックドールとノースブリッジだ。逃げたいジャックドールは8枠10番と外枠に入ってしまったが今年は11頭立てと少頭数なので例年よりは前のポジションは取りやすいと言える。しかし、ノースブリッジは1枠1番と逃げたい馬にとって最良枠を引き当てた。こうなったら、ノースブリッジの鞍上・岩田康誠はジャックドールと藤岡祐介騎手に楽な競馬はさせないと筆者はみている。
また、昨年の天皇賞(秋)をはじめ、日本では後ろのポジションを取ることが多いイクイノックスだが、ドバイシーマクラシックでは序盤のポジション争いで先手をとり、そのまま逃げて勝っている。どんな競馬でも出来る強みは大きく、ペースを読み、前を行く馬たちは昨年同様、きっちりとらえるだろう。
■2022年 天皇賞(秋) 優勝馬 イクイノックス
そのほかで筆者が注目しているのは春の天皇賞馬・ジャスティンパレスだ。ディープインパクト産駒で、史上6頭目の天皇賞春秋制覇を目指している。
距離体系は違えど、春の天皇賞馬のわりに単勝オッズが6番人気(当日11時現在)とはあまりに人気がなさすぎる。鞍上は横山武史騎手と強気な競馬をするジョッキーというのもいいし、馬には落ち着きがある。開業8年目、デアリングタクトも育てた杉山師は現在リーディング首位だ。仕上げにぬかりはない。
■2023年 天皇賞(秋) 調教VTR / JRA公式
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