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藤田菜七子さん、SNS更新で謝罪「競馬界の発展に、私なりに尽力させていただけたら」 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
シャーガーカップ騎乗時の騎手・藤田菜七子(写真:REX/アフロ)

 10月10日に引退届を師匠である根本康広調教師立ち会いのもとで書き、JRAへ提出。11日に受理され、藤田菜七子さんは8年8カ月におよぶ騎手生活にピリオドを打った。

 あれから1か月、藤田さんはあれから初めて自らのSNSで発信し、自分の言葉で引退について語った。文中には突然の引退に対する謝罪と、報告が記されていた。そして、「今後につきましてはまだ何も決まっておりませんが、許されるならば、今後の競馬界の益々の発展に、私なりに尽力させていただけたらと考えております」と、将来についての希望を添えた。

ココがポイント

引退後初めてとなる投稿で、騎手引退を改めて報告し騒動を謝罪した。引退について藤田元騎手がコメントするのはこれが初めて
出典:UMATOKU 配信:2024/11/12(火)配信日

出典:Instagram 配信日:2024/11/12(火)

藤田菜七子さんのインスタグラムより
藤田菜七子さんのインスタグラムより

出典:Youtube 配信日:2020/08/22(土)


出典:Youtube 配信日:2024/08/19(月)

エキスパートの補足・見解

 小学6年生の時、騎手に憧れてこの道を志した藤田菜七子さん。家族に競馬関係者がいない上に藤田さんが騎手デビューしたタイミングに中央競馬所属の女性騎手は誰もいない状況だった。16年ぶりのJRA女性ジョッキー誕生、しかも18歳の少女がひたむき頑張る姿には凄まじいまでに注目され、〝菜七子フィーバー〟を巻き起こした。

 騎手時代の藤田菜七子さんは集客力があり、馬券も彼女が騎乗することで明らかに通常より多く売れた。そんな人気の高さは、今後彼女がどのような道に進むとしてもプラスに働くはずだ。

 中央競馬でのペナルティに対する禊が済んでひと区切りついたなら、またどこかで騎手免許を取得して騎乗するもよし、また違う道を進むもよし。いずれにせよ、デビュー時に地方競馬からのあれだけたくさんの来場依頼やマスコミからの取材依頼をタフに受け続けてきたタフさ、そして生真面目な人柄があれば、どんな道を選んでも期待に応えるだろう。

 今後の藤田菜七子さんの進む道に注目したい。

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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