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外貨建て保険はおすすめか 注意点や選ぶべき商品は

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
(写真:アフロ)

シンガポール在住FPの花輪陽子です。円安が止まりません。そんな中、日本でも銀行の外貨預金のキャンペーンが目につきます。

1回のみのボーナス金利をもらうためにこのタイミングで円からドルに替えてもよいのかは疑問です。

今の為替レートで円からドルに変える場合は再度円高が進むと受け取れる金利以上に為替で損失を出すリスクもある(再度、円に戻す場合)からです。

例えば、1ドル150円の時に10万円分を円からドルに両替をすると、約667ドルになります。こちらを、1ドル130円の時にドルから円に戻すと、86,710円になります。単純なケースにするために手数料は考慮していません。

例えば、年利が税引き後5%で1年間の間に33.35ドルの利息がもらえるとしましょう。同じく130円の時に利息も円転すると、約4,336円です。合わせて、91,046円になるので、8,954円の損失となります。

目先の金利の高さだけにとらわれ過ぎないようにしましょう。 また、外貨預金は日本の金融機関を利用した場合も預金保護の対象外なので注意も必要です。

そんな中、円払いで運用通貨を選択できる外貨建て保険なども人気があるようです。

契約通貨は米ドルなどですが、保険料の支払いは円などから選ぶことができるというものです。

米ドル払いの保険料支払いの場合、為替レートの推移によって思わぬ金額の月額保険料になることもあります。しかし、円払いであれば保険料は一定です。

デメリットとしては、金融機関に取られる為替手数料が高いということです。

また、初期に解約をすると、解約控除が取られたり、解約返戻金が投資額を下回る場合もあったりするので契約の際には注意をする必要があります。

こうした注意点を考慮して、最低でも10年以上ポリシーを保有するのであれば米ドル建ての貯蓄性の保険は日本の商品であってもそれほどわるくはありません。

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シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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