Yahoo!ニュース

第2トランプ政権誕生へ!関税など経済的な影響は/アメリカの内戦リスクはある?民主主義の危機と分断

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
(写真:ロイター/アフロ)

シンガポール在住FPの花輪陽子です。第2トランプ政権誕生が確実となりました。今回、トランプ氏の圧勝で、予想よりも早く選挙結果が確実となりました。

ファンドマネージャー河北博光氏とyoutubeでトランプ政権が誕生した場合の関税も含めた経済インパクトを解説しているのでポイントをまとめます。

11/1に米国の10月の雇用統計が発表されました。予想を大きく下回る結果となりましたが、先月分が良すぎた反動ともみられます。単月で見ると、統計はブレが多いので、慌てないことが重要で、米国経済は引き続き緩やかに成長しているとみられます。

歴史的に大統領選挙がある年の10月のS&P500は下落する場合が多いのですが、今回はそうしたことは起こりませんでした。株式市場はトランプ前大統領の勝利をある程度織り込んでいたようです。

トランプ政権が誕生した場合の日本企業への影響に関しては、法人減税で2.5兆円の増益要因となるものの、対中関税(20%→60%)で▲4.0兆円のマイナス要因となるようです。

トランプは普通関税を3%から10%に引き上げるとも言っており、仮にそれが通った場合には▲22.9兆円のマイナス要因となるそうです。こうなると日本企業の経常利益は120兆円程度ですので極めて大きな影響となります。為替レートが200円くらいになって、輸出企業がその恩恵を受けた場合にようやくマイナス要因をオフセットできるくらいの影響だそうです。

すべての輸入品を対象にした新たな広範囲の関税案が議会を通過する公算は小さいですが、最悪シナリオとして考慮には入れておいた方がよさそうです。

アメリカの内戦リスクはある?民主主義の危機と分断

今回選挙結果が分かるまでに時間がかかった場合、マーケットが混乱するだけではなく、内戦なども含めた大きな混乱が生じるのではないかという意見もありました。

この記事は有料です。
アジア富裕層から学ぶお金が貯まる習慣の定期購読をお申し込みください。

アジア富裕層から学ぶお金が貯まる習慣

税込660円/月初月無料投稿頻度:月2回程度(不定期)

著者が住むシンガポールには世界中から超富裕層が集まります。特に中華系やインド系はお金の使い方全てが投資目線で、余分な支出を体脂肪率に例えるとゼロに近い! 彼らから学んだ、普通の人から富裕層にジャンプアップする考え方や技とは? 日本には将来が不安でお金を使えない人が多いのですが、お金は有効活用して初めて増えるもの。収入、支出、資産運用(不動産、金融)など、楽しみながら自然とお金が貯まるように指南します。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

花輪陽子の最近の記事