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激安だからではない。横浜市郊外のマンションが地元で大人気になっているリアルな理由

櫻井幸雄住宅評論家
建設が進んでいる「プロミライズ青葉台」。端正な外観も魅力となる。筆者撮影

 昨年11月の第1期販売で全556戸のうち232戸が成約。今年2月に行われた第2期販売で成約戸数が343戸に積み上がる。6月には461戸に。7月末の時点で成約済み住戸が500戸まで増え、現在、最終期の販売が始まったマンションが横浜市の郊外にある。

 好調に売れているのは価格が安いからだろう、と思われがち。エリアの事情や新築マンション市況の実情を知らない人なら、そう考えるのも無理はない。

 しかし、3LDKの価格は5000万円台、6000万円台のものが中心だ。

 後述するが、住戸の広さやつくりのよさからしたら、コスパがよいという見方はできる。が、激安というわけではない。

 また駅近のマンションでもない。

 最寄り駅からの所要時間は徒歩10分から14分。暑い日や寒い日、雨の日などはバスやタクシーに乗りたくなる距離だ。しかしながら、20年以上前から「ここに新しいマンションができたら、ぜひ買いたい」と待ち構えていた人が大勢いたという事実もある。

 じつは、私もその一人だった。

 マンションの名前は、「プロミライズ青葉台」。東急田園都市線の青葉台駅を最寄りとする横浜市青葉区の大規模マンションだ。

 なぜ、「プロミライズ青葉台」は、売れ行き好調のマンションになっているのか。人気物件なのだが、その名前さえ知らない人が多い納得の理由を裏事情も含めて解説したい。

建て替える前は、憧れの団地だった

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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