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第1号から13年、野村不動産「オハナ」最新物件が示す“普通のマンション”の現在位置

櫻井幸雄住宅評論家
JR中央線高尾駅近くに開設された「オハナ高尾」の販売センター。筆者撮影

 野村不動産の「OHANA(オハナ)高尾」のモデルルーム公開が始まった。第1期の販売は8月下旬開始の予定。予定価格は3LDKが4700万円台からで、最多価格帯は5000万円台。価格帯は100万円単位で出されているため、5000万円から5099万円の住戸が最も多くなる計画だ。この価格帯で、住戸は74平米台の3LDKが中心となっている。

 野村不動産のマンションで広く知られているのは「プラウド」だろう。高級マンションだが、「プラウドだったら、無理をしてでも買いたい」というファンが多いブランドだ。

 それに対し、「オハナ」は価格設定が抑えられる。いわば、普通の人が普通に買える新築マンションを目指したシリーズだ。

 価格を抑えるため、駅から徒歩10分以上かかる場所もいとわない。そして、建物の質は下げることなく、むしろ上げる……それが、オハナというマンションの特性となる。

 「オハナ」の第1号物件が登場したのは2011年のこと。それから、13年が経った現在、首都圏では新築マンション価格の高騰が問題になっている。

 この状況下、普通の人が普通に買えるマンション「オハナ」は、どのように変わってきたのか、もしくは変わっていないのか。

 JR中央線高尾駅近くの販売センターで検証した。

「オハナ」が目指す低価格・高品質は……

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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