「赤ちゃんが寝ない」は、ママのせいではない!?生まれながらの気質が関係。
今回は、眠れない・眠りづらいことでママが感じやすい「育てにくさ」について、少し科学的なお話をします。「これくらいのことみんな我慢してるのかな?」「育てにくいなんて思っちゃいけないのかな?」「私の忍耐が足りない?しつけがダメ?」このあたりを一緒にひも解いて考えていきましょう。
最後まで読んでいただけると、少し気持ちが楽になるはずです。
育てにくさって、何?
「育てにくさ」の英訳は “difficult child” アメリカの児童精神科医 Alexander Thomas と Stella Chess 夫妻の乳幼児の行動カテゴリーでは
手のかからない子ども(easy child)
手のかかる子ども(difficult child)
時間のかかる子ども(slow-to-warm up child)
とされています。
育てにくい子(difficult child)は手のかからない子どもの逆で、
私たち親は何を「育てにくい」と思うのか…
こういった下記のような事柄に、感じることがよくあります。
・「寝ない」など生理的機能の周期が不規則
・環境の変化にも慣れにくい
・機嫌が悪いことが多い
約10%の子どもがこのタイプに属するとされています。
確かに「寝ない」し、ちょっとしたことで「機嫌が悪くなり」、それを「引きずって」過ごされる。
新しい場所へ出かけても、ママの側から離れない。人に会っても拒絶反応で大泣き。誰も側に寄せ付けない…そうなると、ママは預かってもらうこともなかなかできず体力的にも精神的にもしんどくなってしまいます。
このような育てにくさがあると、小さなころは親の忍耐が必要となるかもしれませんね。
「気質」という視点を身に着けよう!
生まれながらにみんなが持っている「気質」
子育てをするうえでの悩みは尽きませんが、子どもの気質に合った育て方をして、
その伸ばし方を知ることで、育児はもっと楽になっていきます。
子どもの気質を理解し、子どもの良いところを見ることができれば、自分自身や周りの大人のことも理解できるようになります。
「育てにくい!」と感じる要因は、子どもの問題、親の問題、子どもと親の関係性の問題、 そしてそれを取り巻く問題など、ひとつであったり複数組み合わさったり
しています。
寝られない、寝づらいのは、生まれながらの繊細さやこだわりが強いことはもちろんあります。ただ、医学的な問題を除き、どの子も夜泣き、睡眠改善は可能ですので、まずは睡眠環境を安全で快適に保つことからはじめましょう。
あるママは言っていました。
「育てにくい」のではなく「育てごたえがあるのだ」と。私はこの言葉を聞いて、本当に素敵だなと感激しました。
自分自身にある「育てにくい」と思っているフィルターを取り除いて、純粋な子どもたちに目を向けてみたいと思います。
生まれながらに誰しも持っている気質。ママやパパのしつけで、子育てがうまくいかないわけではありません。決して自分を責めないでくださいね。