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【他とは違う】バレンタインのチョコレート商品6選 こだわりや楽しみ方を訊いた!

東龍グルメジャーナリスト
(C) 東龍

チョコレート商戦が本格化

チョコレート商戦が本格化してきました。

原材料やエネルギーの費用が高騰しているため、商品の値段が上がるなどの報道もありますが、行動制限のないバレンタインということで、チョコレート商戦が大きな賑わいをみせています。

もはや義理チョコという風習はなくなってきており、本当に大切な相手やお世話になっている人に贈ったり、自分で楽しむために買ったりと、昔に比べるとだいぶ変化があるでしょう。

フェアトレードや環境問題などSDGsに配慮したチョコレート商品も少なくありません。チョコレート商品は非常に多様化していますが、その中でも他とはちょっと違い、個性を確立しているチョコレート商品を紹介します。

広報担当者にこだわりや楽しみ方も訊いたので、あわせて紹介しましょう。

デルレイ(DelReY)

(C) デルレイ
(C) デルレイ

チョコレートには様々な形がありますが、創業地にちなんだデザインで知られているのが「デルレイ(DelReY)」のダイヤモンド型チョコレートです。ダイヤモンドの取り引きが盛んな街アントワープのショコラトリーとして、バラエティに富んだフレーバーを販売。「デルレイ ダイヤモンドBOX」(3個 2,160円、6個 3,888円、10個 6,264円)は、人気商品と新作商品がバランスよくアソートされています。

新作は2種類。「オレンジダイヤモンドダーク」はオレンジとローズマリーで爽やか、「パープルダイヤモンドダーク」はラズベリーリキュールが香り高いです。こだわっているのはシャンパーニュとのマリアージュ。泡が立ち上る様子をデザインしたボックスで、少し大人のバレンタインを意識しました。シャンパーニュと共に味わったり、ティータイムのお供として楽しんだりするのもよさそうです。

銀座店限定で12個セットもあるので、こちらはさらに特別感があります。

アトリエうかい

(C) アトリエうかい
(C) アトリエうかい

チョコレートはそれだけでもおいしいですが、他のものと組み合わせると、より魅力的になることもあります。「アトリエうかい」でグランシェフパティシエを務める鈴木滋夫氏が手掛けた「ショコラ アソルティ缶」(1,800円)は、クッキーとの相性が抜群。コロンビア産カカオやオーガニックフェアトレードカカオが使用されており、フレーバーは2種類。「イチゴ&カカオ」はイチゴの甘酸っぱさが心地よく、「マスカット&紅茶」はアッサムとダージリンの2種類の茶葉を使い、まるでフルーツティーのような華やかな味わいです。

昨年よりもクッキーのサイズが大きくなったので、ふわサクッとした食感を楽しめるのが特長。軽いテクスチャなので、パクパクどんどん食べられるということです。2つのフレーバーは全く違うので、食べ比べてみるのも楽しいです。

バレンタインにチョコレートクッキーという選択肢も食べ逃せません。

ホテル雅叙園東京

(C) ホテル雅叙園東京
(C) ホテル雅叙園東京

和を意識したデザインのチョコレートも増えていますが、あっと驚くような意匠に仕上げているのが、ホテル雅叙園東京の「舞い扇」(3,700円)。ペストリー料理長の生野剛哉氏が、真っ赤なダルマ、末広がりの扇、梅や菊の花など、8種類の縁起物をチョコレートに紡ぎました。色合いもカラフルで、見ているだけで気持ちが華やぎます。ダルマは香りが豊かな桜風味、扇は柚子・木苺の爽やかな2つのフレーバー、梅は組み合わせの妙味が感じられる杏&プラリネ、菊はさっぱりとした蜜柑&ヨーグルトと、予想がつかない味わいになっているのも魅力です。

こだわりは、それぞれがはっきりとした個性の和風フレーバーに仕上がっているところ。バレンタインの季節には、受験やひな祭り、新生活などがあるので、大切な人や自分への縁起担ぎにもぴったりです。

験担ぎにもなる和のチョコレートは、誰に贈っても喜んでもらえます。

ザ・ペニンシュラ東京

(C) ザ・ペニンシュラ東京
(C) ザ・ペニンシュラ東京

いくらおいしくても、健康を損なってはいけません。心身のウェルビーイング(快適で、心身が満ち足りている状態)を最大限にサポートするチョコレートが、ザ・ペニンシュラ東京の「ウェルネスチョコレートボックス」(10個 5,000円、15個 7,500円)です。

エグゼクティブペストリーシェフのパスカル・シャルデラ氏が、ハーブやスーパーフードをふんだんに使用し、健康志向のチョコレートを創り出しました。カモミールやローズマリー、レモンバーベナといった心安らぐハーブ、朝鮮人参やバルサミコ酢、アーモンドミルクといった身体に活力をもたらすとされる食材などを、バランスよく組み合わせています。印象的なフレーバーなので、紅茶やコーヒーにはもちろん、ウイスキーなどのアルコールともマリアージュします。

健康を気にしている方でも安心して食べられるチョコレートのアソートではないでしょうか。

パレスホテル東京

(C) パレスホテル東京
(C) パレスホテル東京

プリントされたイラストで話題を呼んでいるチョコレートが、パレスホテル東京の「Chiyo Choco ~2023 edition~」(3,800)円。毎年新しいバージョンが販売されますが、今年はポップな人物画で世界から注目されるアーティスト、Rooo Lou氏とコラボレーションしました。

パレスホテル東京を象徴する様々なシーンが、厚さ約2ミリのパリパリッとした6枚のチョコレートに描かれています。海外から訪れたゲスト、皇居外苑を走るランナー、ゲストを出迎えるドアマン、「日本料理 和田倉」の女性スタッフ、レストランのソムリエ、ホテルの目の前に広がるお濠を泳ぐ白鳥と、情景が浮かぶものばかり。どれもカカオ分やフレーバーが異なっているので、食べ比べもできます。アルバムのように一枚一枚めくり、鑑賞するのもよいでしょう。

目でも味わえるアーティスティックなチョコレートです。

フォーシーズンズホテル東京大手町

(C) フォーシーズンズホテル東京大手町
(C) フォーシーズンズホテル東京大手町

バレンタインの時期には、チョコレートを堪能できるアフタヌーンティーも登場します。フォーシーズンズホテル東京大手町の「ショコラアフタヌーンティー」(平 8,800円、土日祝 9,800円)は、日本でも有名なフランスのチョコレートメーカー「ヴァローナ」とコラボレーションした逸品。

エグゼクティブペストリーシェフ青木裕介氏も携わり、ヴァローナが創業100周年を記念して開発した特別なチョコレート「コムントゥ 80%」を用いたスイーツを堪能できます。ミニシューをのせたミニパフェなど、見た目も美しいスイーツ7種、手の込んだセイボリー5種、スコーン2種に加えて、ドリンクも18種類と充実。カカオニブをセイボリーに使用したり、柚子を利かせたチョコレートを春の旬材に合わせたりと、新しいカカオの発見があります。

特別なチョコレートのアフタヌーンティーはバレンタインにぴったりです。

多様化するバレンタインのチョコレート商品

日本のバレンタインデーは独自の進化を遂げており、海外とは違って、女性から男性に好意を告げるイベントになっていました。しかし、ここ最近はそういったニュアンスはだいぶ薄れており、義理チョコが減ったり、同性にも贈ったり、自分用に味わったり、かなり多様化しているといってよいでしょう。

楽しみ方が多様化しているのと同じように、商品も多様化しています。どれもが魅力的なので、ここで紹介したチョコレート商品はもちろん、色々なバレンタイン商品を体験してみてください。

グルメジャーナリスト

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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