土用入りには「土用餅」あんこの力で暑気払い!瑞々しい黒糖餡はミネラル豊富、神楽坂梅花亭さんの土用餅
2024年の土用入りは7月19日。もうすでに百貨店や贔屓になさっているお店でうなぎを予約なさった方も多いのではないでしょうか。
さて、あまり関東や東北の方には馴染みが薄いかもしれませんが、土用入りには「土用餅」といいまして、あんころ餅を食べる習慣があります。体調を崩しやすいといわれる季節の変わり目である土用に、まずは邪気を祓うという意味や食物繊維にミネラル豊富な小豆を食べて体調を整えるというのはいかがでしょうか?
今回はグルメが集う街、神楽坂の中にて創業1935年「神楽坂梅花亭」さんの「土用餅」をご紹介。
神楽坂梅花亭さんのこしあんの特徴は、なんといってもこの瑞々しさ!眩いばかりのきらめきを放つこし餡はたっぷりと水分を含み、しずる感満載。こし餡にもぽってりと練り上げられたものもあれば、湿潤なこし餡もありますが、神楽坂梅花さんの場合は後者。
そして今回は波照間産の黒糖をあわせた黒糖餡。ミネラルに富んだ黒糖餡は、華やかながらもケシの実の香ばしさを纏い、どちらかというと風味豊かで深みのある甘さ。対して中に包まれた道明寺は非常にとろりとしていて、ふっくらと柔和な甘味。粘り気はあるものの、適度な粒感と滑らかさが共存した道明寺はさらりとしていて、黒糖餡とのハーモニーが秀逸。
利休饅頭や蒸しパンのようなまろやかな黒糖も親しみやすさがありますが、じっくりと舌先で味わう黒糖餡もまた乙なもの。
土用餅は土用入りだけ、もしくは土用の丑の日まで、夏の土用期間ずっとなど販売期間はお店によって様々。また、土用餅は近くに売っていないという方は、おはぎやあんこのお団子を召し上がってみてはいかがでしょう。皆さんの周りにも、郷土色豊かなあんこの和菓子がきっとあるはず。
スタミナたっぷりのうなぎの前に、まずはあんこで夏支度。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<神楽坂梅花・本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都新宿区神楽坂6-15
03-5228-0727
10時~19時
定休日 水曜