アップル、視線でコントロールするスマートスピーカーの特許を取得
「アップル、ユーザーの視線を捉えて適切に反応するスマートスピーカー技術--特許を取得」というニュースを読みました。
問題の特許番号はUS10,860,096、登録日はつい先日の2020年12月8日、発明の名称は”Device control using gaze information”(視線情報を使用したデバイス制御)です。単なる出願公開ではなく、特許登録(権利化)です。
デバイスの制御方法で、タッチ、音声、ジェスチャーと来れば、次に当然来るのは「視線」や「表情」というのは誰でも思いつくので、新規性・進歩性をどうクリアーしたのかは気になるところです。
審査経過を見ると、出願時点のクレームは、ウェイクワード(”Alexa”、”OK Google”等)ではなく、視線でスマートスピーカーなどのデバイスを起動(アクティベート)するというものだったのですが、さすがにこれは進歩性を否定され、権利範囲を限定することで、特許化に持ち込んでいます。どの程度の限定で収まったのか気になるところです。
クレーム1の内容は以下のとおりです。
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