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【目黒区】学大横丁にあるクラフトビールのボトルショップ「ハマム」は、日本の銭湯のような社交場だった

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

自分の好きなモノ・コトを思う存分プレゼンテーションできる地域密着型イベント「第4回学大路地裏偏愛祭」。
偏った愛にあふれた「学大路地裏偏愛祭」のサテライト会場パート2(パート1はCHI-FO(チーフォ) 台湾屋台縁食区)として「ハマム」もご紹介しちゃいましょう。

「ハマム」は「学大路地裏偏愛祭」イベント会場となったC/NE(シーネ)路地裏文化会館にも出店。

「第4回学大路地裏偏愛祭」に出店した「ハマム」のブース
「第4回学大路地裏偏愛祭」に出店した「ハマム」のブース

15時からは学芸大学駅高架下・学大横丁内にある自分のお店で営業されていました。

お店の場所は「CHI-FO(チーフォ) 台湾屋台縁食区」の2階にあるので、そのままハシゴしてきました

「ハマム」はオーナーの土屋さんが、国内外からセレクトしたクラフトビールのボトルショップとして営業中

「ハマム」店主の土屋光司さん
「ハマム」店主の土屋光司さん

「ハマム」の店主である土屋光司さんの本業はフォトグラファー。しかしなぜフォトグラファーがクラフトビールのボトルショップを始めたのか、というといろいろないきさつがあったようです。

「学大路地裏偏愛祭」の仕掛け人の1人である株式会社カタル・井澤梓さんが土屋さんがお店を開くにあたり、どんな物語があったかを詳しくインタビューされていました。

簡単に要約すると以下のような感じです。

クラフトビールにハマるきっかけとなったのが、友人の誘いでクラフトビール店立ち上げの案件に関わったこと(ちなみに土屋さんは大学で建築を学んでいました)。

クラフトビールの持つ魅力的なストーリーと、自由度の高さに魅了された土屋さん。いつかクラフトビールのお店を開きたい。その時は「お店の内装を自分自身で手掛けたい」と思ったそうです。

そのためにフォトグラファーの仕事を一時中断し、内装の会社に就職。2年間現場で修業したというこだわりよう。

こよなく愛するクラフトビールのために、内装の勉強までしてお店を出してしまった土屋さん。大胆かつ、素敵な偏愛人とお見受けしました。

土屋さん手作りの、木の温もりにあふれた店内はあえて作り込まずに、気取らず居心地のいい時間が過ごせるように仕上がっています。

「ハマム」ではこだわりのクラフトビールを購入、もしくはお店で角打ちもOK

「ハマム」では土屋さんがセレクトした、国内外のクラフトビールを購入することができるとともに、店内で気軽に角打ちもできます。

「ハマム」という店名は「公衆浴場(トルコの蒸し風呂など、中東の伝統的な大衆浴場のこと)」という意味。住人が気軽に集まり、会話を始めるような空間になればと名付けられたそうです。

大きな冷蔵庫の中には、土屋さんセレクトのクラフトビールがずらり。ここで飲んでもよし、気に入ったものを購入して持ち帰ることもできます。

「ハマム」には他では飲めないようなもの、土屋さんが飲んでおいしいと思ったものをセレクト。定番商品はないので、お店を訪れてその時だけ出会える味を楽しむというスタイルとなっています。

銭湯が昔、町内の社交場だったように「ハマム」でも自然な交流が生まれています

近所の人たちとのふれあいの場としてコミュニティの役割を果たしてきた銭湯。知らない人にも声を掛け合い、引っ越してきたばかりの人に町の様子を教えてくれたりしたこともありました。

お風呂上りにロビーで牛乳を飲みながらおしゃべりを楽しむおばちゃんたちの姿、子ども心ながら覚えています。

最近でも時々銭湯に行きますが、ご近所さんが気さくに声をかけてくれて、おしゃべりに花が咲くことも。銭湯ならではの「はだかの付き合い」に心の垣根が取り払われ、知らない人と自然な交流が生まれています。

「ハマム」にもそんな空気感があって、わずかな時間でしたがおしゃべりを楽しむことができました。

驚いたことにカウンターで角打ちされていた女性は、私の家のものすごくご近所さんであったことが判明。もしかすると町ですれ違っているかもしれません。

こんな出会いがあるものだとびっくりしました。「ハマム」はまさに現代の「銭湯(公衆浴場)」として、街をつないでいくコミュニティになっていると感じました。

思わず「ジャケ買い」してしまったクラフトビール

「学大路地裏偏愛祭」と「CHI-FO 台湾屋台縁食区」でだいぶ飲んでしまったので、家に帰れなくなってしまわないよう「ハマム」では角打ちせずにビールを購入して帰ることにします。

冷蔵庫をのぞいてみましたが、見たこともないようなクラフトビールばかりで、どれにしようか迷ってしまうほど。

ここは土屋さんのセンスを信じて「ジャケ買い」しちゃいます。

ちょっとユニークな缶デザインのコレクティブアーツ「GOOD MONSTER(グッドモンスター)」と、名前が気に入ったフォーランドビール「GLASS VOLCANO(グラスボルケーノ)」を購入。

「学大路地裏偏愛祭」とハシゴした人がもらえる「へんあい」ステッカー
「学大路地裏偏愛祭」とハシゴした人がもらえる「へんあい」ステッカー

購入特典として「第4回学大路地裏偏愛祭」とハシゴした人がもらえる「へんあい」ステッカーをいただきました。

この後、自宅で購入したビールを飲みましたが(別の日です)、「GOOD MONSTER(グッドモンスター)」はフルーティなトーンがありつつもビールの苦味も感じられるおいしさ。

「GLASS VOLCANO(グラスボルケーノ)」は黒ビールでしたが、モルトの風味を軽やかに楽しめるすっきりとした飲み心地でした。

クラフトビール好きにはぜひ通い詰めたいお店。ぜひまたふらりと遊びに行かせていただきます。

土屋さんに本業があるゆえ、「ハマム」の営業は不定期。公式Instagramでお店の営業を確認の上おでかけくださいね。

【店舗概要】
hammam(ハマム)
住所:東京都目黒区鷹番2-21-14 学大横丁213(サウナミナミ向かいCHI-FOの2階)

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史(関裕二先生のファン)。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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