【目黒区】偏ってたって愛があればいい! C/NE路地裏文化会館で「第4学大路地裏偏愛祭」開催
皆さんには愛してやまないモノ、コトってありますか?
私であれば古代史が大好物。歴史作家・関裕二先生のご本にハマり、奈良に通い詰めてしまうほど・・・。
今回はそんな偏った愛にあふれたイベント「学大路地裏偏愛祭」におじゃましてきました。ここでは自分が愛してやまないものを思い切りプレゼンテーションする場。
出展者や来場者が一体となって「偏愛」を楽しんでいる様子をお伝えできればと思います。
C/NE(シーネ)路地裏文化会館で不定期に開催されている「学大路地裏偏愛祭」とは?
今回の開催で4回目を迎える「学大路地裏偏愛祭」。仕掛け人は株式会社カタル×C/NE(シーネ)路地裏文化会館×OFFICE 510で、2023年12月23日(土)に開催されました。
「学大路地裏偏愛祭」とは一言でいえば、学芸大学駅周辺に住む人たちが偏愛を披露する場。自分が愛してやまないモノ・コトなどを熱く語り、思いっきりプレゼンテーションできる特別な1日となっています。
C/NE路地裏文化会館は、映画と食を中心に仲間が集う、 路地裏の文化会館。名画座やポップアップレストラン、ギャラリーとして地元から愛されている場所。
地域密着型のイベントを開催する場所として、まさにしっくりハマる場所、というわけです。
初参加の偏愛人からおなじみの偏愛人まで、大いに盛り上がった「第4回学大路地裏偏愛祭」
それではさっそく当日の様子をダイジェストでお届けしていきましょう。
宮古島の小さなお店
今回のイベント主催者の1人である株式会社カタルの代表取締役・井澤梓さんは現在、東京と宮古島の2拠点生活をしています。そのご縁で今回、宮古島の小さなお店を出展。
宮古島の歴史や自然を感じるオリジナルグッズを制作している長濱紗羅さんや、宮古島の素潜り漁師・高田和大さんが描くお魚シリーズ、アトリエkoaさんのアクセサリー、宮古島で人気のカフェニュイスの洗顔せっけん、コーヒーなどを販売しました。
特産品売り場などではあまり見かけない、地元愛ならではのユニークな品揃えです。
Marcotokyo銭湯
銭湯が好きすぎてオリジナルの「ゆ」文字アクセサリーまで作ってしまった「Marcotokyo銭湯」。作るそばから完売してしまうという人気シリーズに育ちました。
「Marcotokyo銭湯」の田村さんが作る「ゆゴム」は、手に付けてもゴムの跡が付かないのでブレスレットのように使うことも。銭湯巡りに持っていくと荷物の目印になったり、髪留めになったりと大活躍です。
natsumiko kawamoto
武蔵野美術大学在学中のnatsumiko kawamotoさんのアート作品。透明感のあるアクリル絵の具を使った抽象画です。
annita artworks
annita_artworksのブースでは、やさしい色合いの草木染めバッグ、ハンカチ、糸、水彩画のポストカードなどのテキスタイル作品を中心に展示販売。
SAKI KAMATA
しめ縄飾りのワークショップと物販を行っていたSAKI KAMATA。SAKI KAMATAさんは、平日会社員で、フラワーサイクリストとして不定期に活動されています。
「フラワーサイクリスト」とはアップサイクルとお花をかけあわせた造語。廃棄されてしまうお花(ロスフラワー)を買い取ってドライフラワーにし、アクセサリーや装飾などに生まれ変わらせるお仕事です。
TAEKINHA/タエキーニャ
裂織作品の展示販売をされたのはTAEKINHA/タエキーニャ。裂織とは、江戸時代頃に生まれた織物で、傷んだり不要になったりした布を細く裂いたものをよこ糸にし、耐久性のあるものをたて糸にして織り上げるものです。
イベント当日は裂織以外にも、ブラジルから持ち帰ったレトロなアイテムや、旅先で出会った布を使ったポーチ、ビンテージビーズで編んだピアスなども出展されていました。
偏愛フードは7店舗が出店、リアル店舗を持たないところもポップアップで参加
「学大路地裏偏愛祭」恒例の偏愛ごはんやフード、ドリンクの販売。今回は以下のお店が参戦しました。
- とみっちカレー:カリーブルストの販売
- LAD CURRY:カレーの販売
- オレヨコカレー:ハーブチキンビリヤニの販売
- SiESOL(シエソル):フードの販売
- ハマム:クラフトビール缶の販売
- キチカフェ:コーヒーの販売
- dahoncurry:チーズケーキの販売
せっかくなのでご馳走になって帰ります。
オレヨコカレー「チキンビリヤニ(ハーフ)」×SiESOL(シエソル)「ブロッコリーのスープ」
上写真手前がオレヨコカレーの「チキンビリヤニ」、向かって右がSiESOL(シエソル)のカリフラワースープです。
オレヨコカレーの「チキンビリヤニ(ハーフ)」は、私たちが購入した後すぐにソールドアウト。食べられてよかったです。
しっかりとした辛さはあるのですが、スパイスの利かせ方のバランスがよく、まさに「辛うま」です。
そして、SiESOL(シエソル)のカリフラワースープ。SiESOLは2024年1月12日(金)に学芸大学駅から徒歩約3分のところにオープンする新しいお店です。
新鮮な魚介とワインにこだわった地中海レストランで、学大路地裏偏愛祭ではカリフラワーのスープを販売しました。紙コップで提供されているのに、すごく贅沢な味わいでした。
とみっちーカレーの春菊入り手作りソーセージ「カリーブルスト」
上写真はとみっちーカレーの春菊入り手作りソーセージ「カリーブルスト」。ザクザクとしたスパイスの食感、香りが素晴らしく肉の旨味もしっかり楽しめます。
この他、激辛に怯えて食べなかったLAD CURRYのミャンマー風チキンカレー「チェッターヒソ」やdahoncurry「チーズケーキ」なども販売されていました。
キチカフェ「コーヒー」
C/NE路地裏文化会館の入口付近でコーヒーの販売を行っていたのが「キチカフェ」。現在、リアル店舗はないのですがいろいろな場所でポップアップ出店中です。
店主さんお気に入りのお菓子と共に、淹れたてのコーヒーを提供されていました。
hammam
持ち帰りはもちろん、店内で「角打ち」もできるクラフトビール専門の小さなボトルショップ「ハマム」。今回は「学大路地裏偏愛祭」のサテライト会場として、午後からリアル店舗での営業もありました。
クラフトビールやクラフトジンなどを提供するC/NE路地裏文化会館の食堂
C/NE路地裏文化会館では、クラフトビールやジン、ソフトドリンクなどがキャッシュオン形式で注文可能。ということで、クラフトビールをいただきます。
この日のラインナップは「Santa's Nightcap(Y.Y.G. Brewing)」「月満る(京都醸造)」「スマッシュIPA(梅錦)」の3種類です。
同行した家人は「月満る」を選択。私は「スマッシュIPA(梅錦)」をいただきました。
「月満る」は梨の甘みを引き立てる少しの塩が隠し味のフルーツサワー。ケトルサワー製法で作られている梨のサワーエールです。
ビールの苦味が苦手、という方でも爽やかにぐびぐび飲めてしまいます。
「スマッシュIPA」はフルーティさも感じさせつつもしっかりとした苦味もあってバランスの良い1杯。スパイシーなお料理にもよく合いました。
「刀剣女子」が狂喜乱舞!? 俳優の山田大生(たいき)さんによる殺陣体験教室
今回、「学大路地裏偏愛祭」に初参加した山田大生さんは京都出身で、殺陣やアクションなどを中心に、俳優として活躍されています。
出演された作品は大河ドラマ「西郷どん」有村次左衛門役、「バガボンド」宮本武蔵役モーションキャプチャ、舞台「刀剣乱舞」无伝夕紅の士-大阪夏の陣-、舞台「刀剣乱舞」綺伝 いくさ世の徒花など。
18歳の頃から15年間、抜刀道を習い、全日本刀道連盟所属の錬士四段をお持ちです。抜刀道とは日本刀(真剣)で物体を斬る武道。
まさにジャパニーズサムライのイメージそのものの武道ですね。今回はスポンジ製の小さな刀を使って、殺陣を体験できるワークショップを開催されていました。
家人が殺陣体験に挑戦しました。何度か動きを教えていただき、いざ本番!
果たして彼女は山田さんをうまく切ることができたのでしょうか?
わずかな時間でしたが、とても楽しかったらしく就職したら「侍レッスン」を受けてみたいといってました。
主催者である株式会社カタルの井澤さんは、初めて「学大路地裏偏愛祭」を企画したとき、「自分たちが呼んだ人たちだから、責任持って楽しませなきゃとか繋がなきゃ」と気負っていたとか。
しかし、実際に開催し、人が集まると勝手に繋がりと楽しさが生まれていくんだ、ということを学んだそうです(引用元:井澤梓さんのnoteより)。
かく言う私も「学大路地裏偏愛祭」で知り合った「Marcotokyo銭湯」を、自由が丘の銭湯「みどり湯」のオーナーさんに結び付け、ポップアップイベントにつなげた経験があります。
回を重ねるたび、思いがけない広がりや繋がりを見せる「学大路地裏偏愛祭」。まだ足を運んだことがない、という方は次回開催をお楽しみに!
また、人には言えてないけど私も偏愛するものがあるので披露したい、という方もぜひ。
■取材協力
【会場概要】
C/NE(シーネ)路地裏文化会館
住所:東京都目黒区鷹番2-13-9
問合せ先:03-6452-3617