【世界のびっくりマラソン・ランニングイベント】走るだけじゃない、ランニングの楽しみ
10月29日に開催される横浜や水戸、金沢マラソンを皮切りに、今後続々と都市型マラソンが開催されます。ですが大会は、そんな王道の大会だけではありません。階段や競馬場、夏のゲレンデを走る大会や、スイカやスイーツなどを食べながら走る大会もあります。ですが、世界にはもっと驚くようなランニングイベントがあるんです。今回は3つほど紹介しましょう。
1.グリットOCR(アメリカ)
トレイルラン+SASUKE
OCRというのは障害物レース(Obstacle Course Race)のことで、2000年以降アメリカで流行してきました。その中でグリットOCRは、RaceRavesという世界中のランニングイベントを評価するサイトで67人の評価者のうち65人が5点の最高点をつけた、最も評価の高い大会となっています。
8.8~13.6kmのトレイルコースに、テレビ番組の「SASUKE」にも似た障害物が何か所か設けられたOCRです。といっても障害物は難しければ飛ばしてもOKです。また物足りなければ、男性は13.6kg、女性は9.1kg程度の重りを背負って走るラック部門というのもあります。ですので、初心者から上級者までが楽しめるランニングイベントになっています。
大会のホームページをみると、とてもランニングイベントとは思えない画像や動画がたくさんあります。日本にはない「OCR」という競技に興味ある方は、是非ホームページを見て下さい。
2.ビアラバーズマラソン(ベルギー)
ビール版のメドックマラソン
給水所でお酒が振る舞われるマラソンとしては、ワインが提供されるフランスのメドックマラソンが有名です。そのメドックマラソンのビール版と言われるのがこの大会です。
制限時間6時間30分のフルマラソンで、コース内に計15ケ所の給ビール所と17ケ所の演奏所があります。ビールを飲みながら音楽を楽しみながらなので、走るというよりもエンタメとしてマラソンを楽しむ大会です。そして現地のクラフトビールが飲めるとあって人気の大会です。エイドで提供されるビールの量は100ml程度と書いてありますが、映像をみるともっと多く提供されていますね。
大会公式のYou tube動画からも、楽しさが伝わってきます。泡スポットや滑り台もあり、競技というよりもお祭りのようです。
3.ビアマイル(アメリカ)
アメリカで開催されている驚きの大会です。1周400mの競技場を4周するのですが、355mlのビールをスタート直後・1周目(400m)・2周目(800m)・3周目(1200m)の計4回飲まなくてはいけません。ゆっくりとビアマイルを楽しむランナーも多いようですが、高い競技性も持ち合わせています。なんと世界大会もあるのです。その名も「ビアマイルワールドクラシック」。その映像はYou tubeにあり、その優勝記録や歴代記録は公式ホームページに残っています。
真剣にスタートの構えをした手にはビールが握られていて、スタートの合図の「Cheers!」の声とともに一気飲みを始める。そしてビールを飲んだとは感じさせない真剣な走り、立派な競技として成立しています。そして動画にはありませんが、ビールを飲んで全力で走るため嘔吐するランナーも多いようです。
公式HPを確認すると歴代1位の記録は、カナダのCorey Bellemoreさんで記録は4分28秒1です。現在の陸上競技における1500mの世界記録は3分26秒で、それから算出する1600mのタイムは3分40秒ですから、+48秒でビール4本と考えると驚異的であることがわかります。なおCorey Bellemoreさんは1500mを3分39秒36、1600mを3分57秒20の記録をもつ、一流のアスリートのようです。
日本の厳しいコンプライアンスを考えると、このような大会の開催は難しいと思われます。なので海外に行く際は都市型マラソンに参加するのもよいですが、こんな唯一無二の大会に参加してみてはいかがでしょうか。