靴箱に靴をしまうとき、かかとが手前?つま先が手前?
自宅の玄関、座敷の居酒屋、学校の集まり…などなど、脱いだ靴をしまう際、靴箱にはどのような向きで入れたらよいのでしょうか?
「出し入れしやすさ重視」の場合
”靴を脱いで靴箱にしまう、靴箱から取り出して靴を履く” といった一連の動作のスムーズさ、出し入れのしやすさを重視するのであれば、
・スニーカーや革靴、パンプスなど普通の靴であれば、かかとが手前。
・サンダルやスリッパのように、かかとのない履き物は、つま先が手前。
・草履や下駄も、サンダルと同じように鼻緒(つま先)が手前。
履き物の形状によって、”掴む部分” を手前にして靴箱に入れます。
「見た目重視」の場合
・かかとのすり減りや汚れ部分などを人に見せたくない
・おしゃれな靴をきれいにディスプレイしたい
・PTAの集まりなど大勢の人が靴箱に入れる際、自分の靴だとすぐに分かるようにしておきたい
など、見た目を重視する場合は、全て「つま先側を手前」に置くといいでしょう。
(風水的にも、つま先を前に(前向きに)置くのが良いと聞いたことがあります)
「出船で揃える」と言われるけれど…
玄関での靴の揃え方の作法では、「『入船』で入り『出船』に揃える」とされています。(※出船:靴先を外に向けて、出港する船の向きにして履き物を置くこと)
それにならって、靴箱に入れるときも「出船」にしましょう、と言われることがありますが、実際は上記で挙げたように、自分が「何を重視するか」によって変わります。
「靴の置き方のマナーでは、どちらを手前にするのが正しいのですか?」と質問されることがありますが、正解は一つではありません。
自宅では取り出しやすさを、外出先では見た目をきれいに、など「自分なりの基準」があると迷わなくなります。
あなたは普段どんな風にしまっていますか?