年内の活動を終えたなでしこジャパン。日本女子サッカーは2017年、新たなステージへ向かう(4)
静岡県内で行われた日本女子代表候補のトレーニングキャンプでは、8日、すべての日程を終え、年内の活動を締めくくった。
8日の合宿終了後の選手コメント。
年内の活動を終えたなでしこジャパン。日本女子サッカーは2017年、新たなステージへ向かう(1)(2)(3)
【選手コメント(トレーニングマッチ終了後/合宿終了後)】
DF 鮫島彩(INAC神戸レオネッサ/合宿終了後)
ーー新しい代表では2回目の招集となりましたが、前回の合宿とは違った手応えがありましたか?
前回はディフェンスラインの上げ下げなどはまったく分からない状態で入ったので、前回よりは多少理解がある中でできたと思います。攻撃面では、ポゼッション(の練習)をやっている中で、単純にボールを失う回数が多く、選手同士の距離感やボールの持ち方ひとつを取っても、個人としても全体でも変えていける部分がたくさんあると感じました。
ーー高倉監督のサッカーのコンセプトについて、どのようなことが印象的でしたか?
日本はペナルティエリア内でボールを持つ時間が長くても、相手のスピードや強さで打たせてもらえないことが多いので、ペナルティエリア内での攻防を意識して取り組むということも今回の合宿の一つの課題だったと思います。そういった中で、個々の技術やゴール前での判断もそうですが、もうちょっと前を向くシーンを増やしたり、意識の持ち方で変えられる部分もあると思いました。ポジションは後ろですけれど、ミドルシュートや、ゴールに向かう姿勢はチームに帰ってからも意識を高く持ってやりたいと思います。
ーー静岡学園とのトレーニングマッチについて、ご自身のプレーを振り返っていかがですか?
ずっと攻められっぱなしでも得るものがないなと思ったので、体を当てに行ってみようと思ったら、まんまとワンツーでやられてしまったりと、修正点はたくさんあります。ただ、足元もあってスピードもあるチームと対戦できることは少ないですし、どこにボールを持って行かせるのか、ということを意識するだけでも、失点のシーンは減らせたと思いますし、それをゲーム中にどれだけ変えていけるかが大切だと思います。
ーー来年も代表の活動は多くなると思いますが、ご自身のどういう良さをアピールしていきたいと考えていますか?
ビルドアップのところは、以前からの課題で、(所属する)INACでも課題としているので、チームで取り組みます。攻撃的なプレーは自分のストロングポイントなので、今年以上に出していきたいですね。近賀(ゆかり、2015カナダワールドカップなでしこジャパンメンバー、現在、オーストラリアリーグのCanberra United FCでプレー)さんを近くで見ながら、個人的には去年よりも今年の方がオーバーラップのタイミングを学ぶことができたので、もう少しタイミングや精度を高めたいです。あとは、ゴールという形で結果を出したいですね。
FW 菅澤優衣香(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース/合宿終了後)
ーー4日間のキャンプを終えて、いかがでしたか?
毎回の合宿で内容が違いますし、チームともやり方が違うので、楽しい部分と学べる部分があります。
ーー今回の合宿で、ご自身の良さを発揮できた手応えはありますか?
そうですね。今までの合宿の中では、今回が一番、自分らしさを出せたのかなと思います。(静岡学園とのトレーニングマッチでは)男子の選手相手に、しっかりボールを収められた場面は持ち味を出せて良かったです。紅白戦では、決めなければいけない場面で決め切るところは課題です。前線の選手はまず点を取ることを求められているので、そこはしっかり取り組んでいきたいと思います。
ーー他のメンバーとの連携についての手応えはいかがですか?
合宿を何回かしてきた中で、まだ数回しか呼ばれていないのですが、最初の頃よりは、パスのズレも少しずつ減ってきたと思います。今後もっと積み重ねていけばもっと良くなっていくと思います。