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お金の使い方と評判の心理学:気前良くふるまうと評価が上がる?共感性の高い人はお金がたまらない?

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:お金は善にも悪にも(写真:アフロ)

■お金はほしい。でも・・・

よほどの人格者か変わり者でなければ、お金は欲しいものです。ただ同時に、私たちは人からの評判も気にします。「お金にきたいない」は、かなりの悪口ですね。見栄を張りたいこともありますが、そうするとお金は減ります。でも、ケチとも言われたくありません。

今回は、お金と評判について、心理学からお伝えします。

お金持ちになりつつ、評判も下がらず、お金持ちになっても人間性が変わらず、幸福であり続ける方法があります。

■お金持ちはどんな人?

日本人は、お金は欲しいのですが、その一方で、お金は汚いという感覚もあります。民俗学の研究によれば、お金はケガレている。私たちのケガレを背負ってくれている、だから神社では賽銭を投げて、ケガレを清めていると言われています。

アメリカの正義の味方「バッドマン」は、大金持ちが自分のお金を使い、街の平和を守る物語です。

イギリスの「サンダーバード」も、やはり大金持ちの一家が、自分のお金で世界中の人々を救助する話です。

日本の物語では、大金持ちは、しばしば悪役ですね。

アメリカ人は、教会の日曜礼拝の後で、「この投資信託が良いよ」なんて話題も出るそうですが、日本では不労所得は悪といった考えを持つ人もいます。

日本人だってお金は欲しいのに、私たちは複雑な感情を持っています。

■善人で思いやりのある人は経済的に苦しむ? 性格と金銭問題

心理学の研究では、同調性、共感性(親切さや人の良さ、寛大さ、温かさなど)が強い人は、経済的に苦しみやすいことがわかっています。

え? やぱり金持ちはみんな悪人で冷たい人たちなのか!? 優しい人は金持ちにはなれないのか!? いえ、決してそうではありません。

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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