『進撃の巨人』が海外で初の舞台化。リアルなエレン役や“巨人”にNYの会場沸く
人気漫画『進撃の巨人』がミュージカルとなりニューヨークで上演された。10月11日~13日の3日間、全4公演は満員御礼となる盛況ぶりだった。
ミュージカル『「進撃の巨人」-the Musical-』は、昨年1月に東京と大阪で上演された。初の海外プレミアとなった本公演には日本から35人のキャストが出演し、セリフはすべて日本語(英語字幕付き)だった。
漫画『進撃の巨人』は18言語に訳されたものが180ヵ国以上で出版され、累計発行部数は1億4千万部を突破しているという(数字は主催者発表)。アメリカでも『Attack on Titan』という名で、漫画&アニメファンの間で人気が高い。
筆者はちょうど2年前、原作者の諫山創氏がアメリカのファンの前に現れたイベントを取材したことがある。この時、作品自体の評価に加え、人々が原作者に寄せるリスペクトのようなものを直に感じたのだった。
諫山氏がこのNY公演に向け、「ミュージカルという表現方法がこの作品にぴったりだと思う」とコメントした通り、舞台では華のあるダンスナンバーや迫力ある演出で観客を魅了していた。
映画にしろ芝居にしろ面白いものに対して素直に大声で笑うなど、作品へのリアクションが異常に良いことで知られるニューヨークの観客。そんな彼らの前にリアルなエレンやミカサら人気キャラクター、そしてさまざまな“巨人”が登場すると、「ウォオオオ!!!」「ヒュ〜ヒュ〜」などという大歓声が沸き起こっていた。
上演中、客席から幾度となく歓声を上げていたエリックさんは、コミックを読んで以来この作品の大ファンだという。フェイスブックのニュースフィードでミュージカルの上演を知り、この日は夫婦で観に来たという。
「漫画がベースのミュージカルを観るのは初めてだから楽しみにしていた。キャラクターがリアルなものとして演じられ、漫画とまた違ってとても新鮮だった」と笑顔で語った。
メインキャラクター役の岡宮来夢さん、高月彩良さんら出演者は、同作の初の海外公演について「日本から生まれたアニメや漫画が海外でも広まっていると知り嬉しいし、今後もっと広まっていく助けになれば」と語った。
満員御礼となり成功裏に終わったニューヨーク公演。なんと今年12月に東京と来年1月に大阪での凱旋公演も決まったそうだ。ニューヨークのファンも当地での再公演がいつの日か実現するのを首を長くして待っているに違いない。
(Text and photos by Kasumi Abe)無断転載禁止