台風5号は東北直撃へ、日本の南には次々と熱帯擾乱が発生し北上か
台風5号は東北を直撃へ
台風5号は、きょう10日(日)午後3時現在、日本の東海上を時速20キロで北に進んでいます。今後は西寄りに曲がり、あさって12日(月)には、宮城県から岩手県にかけて直撃し、東北地方を西寄りに横切る予想です。
この台風の特徴は、スケールは比較的小さいものの、中心付近には活発な雨雲があり、しかも自転車並みのノロノロ速度で進むため、中心付近が通過する地域では、際立った大雨が予想されることです。岩手県や宮城県を中心に、記録的な大雨に厳重な警戒(最大級の警戒)が必要です。(関連記事)
日本の南に次々と熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が発生か
タイトル画像をみると、日本の南海上の赤い丸の中に、東西数千キロに渡り、活発な積乱雲が所々に発生しています。気象庁の予想では、この中で、上図のように、あさって12日(月)午前9時までに、新たな熱帯低気圧が2つと、低圧部が1つ発生する見込みです。
このうち1の熱帯低気圧は日本付近に近づくことはなさそうですが、2の熱帯低気圧と3の低圧部は次第に北上し、日本付近に近づく可能性があります。また3の低圧部は、次第に中心がまとまり、熱帯低気圧に変わるものと思われます。
来週後半にかけて、次々と北上か
最新の日本のGSMモデルでは、まず2の熱帯低気圧が15日(木)頃、関東付近へ北上し、さらに3の低圧部が熱帯低気圧に姿を変え、16日(金)頃に西日本の南海上へ北上する計算です。また諸外国を含む様々な計算の中には、それぞれ台風とみられるような勢力で北上する計算がある一方、そのコースは様々で、特に3の低圧部から変わるとみられる熱帯低気圧の振る舞いにはかなり大きな不確実性があります。
来週後半は天候の悪化に要注意
台風5号の直撃を受ける仙台は、あす11日(日)から雨や風が強まり、あさって12日(月)は大荒れとなるでしょう。また来週の後半は、東海から九州にかけて傘マークが目立つ予報に変わってきています。先述した複数の熱帯擾乱の振る舞い次第では、さらに天候が悪化し、荒天となるような地域が出てくるかもしれません。今後の予報変わりにご注意ください。