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ソトとジャッジとスタントンが同じ試合でホームランは初めて。大谷とテオとマンシーは!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホアン・ソト(手前)とジャンカルロ・スタントン Apr 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月8日、ニューヨーク・ヤンキースの3人、ホアン・ソトアーロン・ジャッジジャンカルロ・スタントンは、ホームランを1本ずつ打った。

 ソトのホームランは1回裏、ジャッジとスタントンは3回裏だ。先頭打者ホームランではなく、2者連続ホームランとも違う。ソトは「2番・ライト」、ジャッジとスタントンは「3番・センター」と「5番・DH」として出場した。

 それぞれ、シーズン9本目と8本目と8本目。8本塁打以上の選手が3人は、ア・リーグのチームでは最も多い。ヤンキースに次ぐのは、オークランド・アスレティックスの2人だ。こちらは、ブレント・ルッカーシェイ・ランガアーズが9本ずつ。5月8日のダブルヘッダー1試合目に、ランガリアーズが8本目、ルッカーは9本目。さらに、ランガリアーズは、2試合目もホームランを打ち、ルッカーと並んだ。

 ソト、ジャッジ、スタントンの3人が同じ試合でホームランは、今回が初めて。ジャッジとスタントンは、2018年からヤンキースでプレーしているが、3人がラインナップに揃うのは、今シーズンからだ。ソトは、昨年12月のトレードで、サンディエゴ・パドレスからヤンキースへ移籍した。

 ちなみに、ソトは、2018~23年に、ヤンキースの投手から4試合で5本塁打を記録している。ジャッジもスタントンも、その4試合でホームランは打っていない。

 ナ・リーグも、1チームにいる8本塁打以上の人数は、3人が最も多い。ただ、ロサンゼルス・ドジャースは、9本塁打以上の選手を3人擁する。大谷翔平が11本、テオスカー・ヘルナンデスが10本、マックス・マンシーは9本だ。テオスカーは、5月8日に10本目のホームランを打った。

 彼らは、4月12日に、揃ってホームランを打っている。大谷が1回裏にシーズン4本目、マンシーが2回裏にシーズン3本目、テオスカーは3回裏にシーズン5本目だ。

 この試合は、マンシーとテオスカーのホームランの間に、ムーキー・ベッツもホームランを打った。こちらは、シーズン6本目。ベッツのシーズン本塁打は、そこから1ヵ月近く経った今も、6本のままだ。もっとも、不振に陥っているわけではない。4月12日までの16試合は、打率.344と出塁率.481。4月13日以降の23試合は、打率.348と出塁率.429を記録している。

 なお、ナ・リーグで8本塁打以上の選手が2番目に多いのは、フィラデルフィア・フィリーズの2人だ。アスレティックスの2人と同じく、カイル・シュワーバーブライス・ハーパーが9本ずつ打っている。

 各リーグの本塁打ランキング(5月8日時点)については、こちらで書いた。

「オズーナが11本目と12本目のホームランを打ち、大谷を上回る。ア・リーグではトラウトが追い抜かれる」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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