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オズーナが11本目と12本目のホームランを打ち、大谷を上回る。ア・リーグではトラウトが追い抜かれる

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)May 8, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月8日、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、1回裏と3回裏に、2打席続けてホームランを打った。シーズン11本目と12本目だ。ナ・リーグ本塁打ランキングのトップにいた大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)に並び、追い抜いた。

 この日のドジャースの試合は、ブレーブスの試合が始まる前に終了した。ドジャースでは、テオスカー・ヘルナンデスがシーズン10本塁打に到達したが、大谷のホームランはなかった。

 ナ・リーグで7本塁打以上は、以下のとおり。

筆者作成
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 エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、ホームランこそ、4月29日の8本目を最後に途絶えているが、5月8日の5回裏に二盗を記録し、シーズン20盗塁に到達した。さらに、二盗に続き、三盗も決めた。シーズン15盗塁以上の選手は、ナ・リーグにもア・リーグにも、他にはいない。

 ア・リーグでは、10本塁打でトップに並んでいた3人のうち、離脱しているマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)以外の2人、カイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)とガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)が、どちらも11本目のホームランを打った。

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 タッカーは、5月5日から3試合連続ホームランだ。5月1日のホームランを含め、今月は4本塁打。ホームラン以外の安打は、1本も打っておらず、月間打率は.167(24打数4安打)にとどまっている。ヘンダーソンは、4月30日から5月7日まで、7試合続けてホームランが出ていなかった。

 なお、打率トップは、ナ・リーグが.355の大谷、ア・リーグは.353のスティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)だ。クワンは、5月4日に左の太腿裏を痛め、故障者リストに入った。それぞれのリーグ2位には、打率.346のムーキー・ベッツ(ドジャース)と打率.338のホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)が位置している。

 オズーナは、12本塁打とともに、38打点もトップ。ア・リーグは、ホアン・ソトの33打点が最も多い。こちらのリーグ2位は、ナ・リーグが32打点のアレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)、ア・リーグは31打点のサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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