10年前の新人王投票で田中将大とともにランクインした選手たちの「現在地」
今から10年前、ホゼ・アブレイユとジェイコブ・デグローム(現テキサス・レンジャーズ)は、それぞれ、ア・リーグの新人王とナ・リーグの新人王に選ばれた。
この時の投票では、計21人のルーキーが票を得た。ア・リーグが11人、ナ・リーグは10人だ。田中将大は、ア・リーグの5位に位置した。
彼らのうち、2024年もメジャーリーグでプレーしたのは、3分の1の7人だ。
ニック・カステヤノス(現フィラデルフィア・フィリーズ)とジョージ・スプリンガー(現トロント・ブルージェイズ)は、どちらもライトを定位置とし、145試合以上に出場した。来シーズンも、レギュラーとして開幕を迎えるだろう。
トラビス・ダーノーは、アトランタ・ブレーブスの約半数の試合でスタメンマスクをかぶった。オフに球団オプションを破棄されたものの、そこから10日経たず、ロサンゼルス・エンジェルスに2年1200万ドルの契約で迎えられている。来シーズンは、ローガン・オホッピーの控えとなるはずだ。併用に近い控え、ということもあり得る。
◆「全試合のほぼ半数でスタメンマスクの捕手がオプションを破棄される。金額は1000万ドル未満なのに…」
◆「エンジェルスはベテラン捕手を2年1200万ドルで迎え入れる。正捕手のオホッピーがいるのに必要!?」
シカゴ・カブス一筋に投げてきたカイル・ヘンドリクスも、エンジェルスと1年250万ドルの契約を交わした。こちらは、ローテーション入りが期待される。
◆「エンジェルスが手に入れた先発投手は防御率5.92、年齢は35歳。復活は期待できるのか」
ホゼ・アブレイユは、3年5850万ドルの契約2年目だったが、2023年の不振がさらにひどくなり、6月半ばにヒューストン・アストロズから解雇された。その後は、どの球団とも契約しておらず、このまま引退してもおかしくない。
チェイス・アンダーソンも、9月中旬にFAとなった。2024年は、ボストン・レッドソックスとレンジャーズで計29試合に登板した。それまでの10シーズンと違い、リリーバーとして投げ、58.1イニングで防御率5.40。メジャーリーグ契約を手にするのは、難しそうだ。
デグロームは、ここ4シーズンに防御率2.01を記録している。ただ、合計197.1イニングしか投げていない上、各シーズンのイニングは、92.0→64.1→30.1→10.2と年々減少。来シーズンは、5年1億8500万ドルの契約3年目となる。
他に、ジェイク・オドリッジ、コルテン・ウォン、ケン・ジャイルズは、2024年にAAAでプレーした。オドリッジとウォンは、シーズン序盤に解雇された。ジャイルズも、現在はFAだ。
なお、ジョー・パニックは、2023年からサンフランシスコ・ジャイアンツの育成部門で特別補佐を務めている。