「すい臓(膵臓)が悪くなる」とどうなる?-"すい臓"の構造や働きを分かりやすく解説!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「すい臓」について解説していきます。
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すい臓ってどんな臓器?
「すい臓」は胃の裏側あたりで、十二指腸(小腸)に抱き抱えられるようにある臓器です。
長さは約15cmほどで、重さは約70gです。
すい臓は「膵頭部」「膵体部」「膵尾部」の3部位に大きく分けることができます。
また、中には「膵管」という管があり、十二指腸までつながります。
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すい臓の働き
すい臓は「①膵液(すい液)の分泌」「②血糖調節ホルモンの分泌」という2つの働きをします。
それぞれもう少し詳しくみていきましょう。
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働き①:膵液の分泌
膵液とは「三大栄養素(糖質・脂質・蛋白質)」の"消化酵素"を含む弱アルカリ性の液体です。
食事をすると十二指腸に分泌されて、食べたものを分解(消化)します。
ちなみに、何らかの原因(胆石やアルコールなど)によって、消化酵素がすい臓内で活性化して、自分を溶かしてしまう(自己消化)ことがあります。
このようにして起こる急性の炎症を「急性膵炎」といいます。
また、食べたものが「胃」を通って十二指腸に流れてくるときは、強い酸性の「胃酸まみれ」になっています。
このまま小腸に流れていくと、胃酸で粘膜が傷ついてしまうので、膵液(弱アルカリ性)によって中和されます。
このように「膵液が弱アルカリ性であること」にも意味があるんですね。
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働き②:血糖調節ホルモンの分泌
すい臓は「インスリン」「グルカゴン」「ソマトスタチン」という3つのホルモンを分泌してます。
→インスリンは、血糖値を下げるホルモン
→グルカゴンは、血糖値を上げるホルモン
→ソマトスタチンは、インスリンやグルカゴンの分泌を抑制するホルモン
血糖値を上げるホルモンは、成長ホルモンやコルチゾールなど他にもいくつかあります。
しかし、血糖値を下げるホルモンは、すい臓から分泌される「インスリン」しかありません。
そのため、すい臓の機能が低下して、インスリンの分泌が低下すると、血糖値を下げることができず「糖尿病」を招きます。
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すい臓が悪くなると?
すい臓が悪くなると…
→膵液の分泌が低下して「食欲不振」「体重減少」「脂肪便」など
→血糖調節ホルモンの分泌が低下して「高血糖(糖尿病)」
といった症状が現れることがあります。
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最後に
今回は「すい臓」について解説しましたが、「すい臓」というのはとても大切な臓器なんですね。
また、「お酒の飲み過ぎ」はすい臓に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
では、今回はここまでになります。
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おがちゃん先生について
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