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【ひょう被害リポート 第二弾!】高所点検ロボットカメラで点検・撮影!意外な被害も発見された

栗栖成之防災士×探偵ライター
筆者撮影

4月16日に発生したひょう被害については、先月に投稿した『姫路の「ひょう」被害で雨樋が破損!車のボンネットも凸凹に・・はじめての「ひょう被害」レポート!』でお伝えしましたが、火災保険を申請するための現地調査の順番がやっと回ってきました。

ハシゴで屋根に上がり被害を拡大させるケースもあると聞いていたので、どのような方法で調査するのか興味津々。きっと、知りたい方も多いのではないでしょうか?

そこで、屋根や2階の雨樋(どい)などを上空から点検できる最新の技術を紹介すると共に、意外な所まで被害に遭っていたこともお伝えします。

高所点検ロボットカメラで上空から点検&撮影

筆者撮影
筆者撮影

これが、最新技術と呼べる「高所点検ロボットカメラ」です。カメラとポール、三脚がセットになっていて、三脚部分にタブレットを装着します。

カメラとタブレットは「無線LAN」で接続されて、タブレットでカメラの向きや角度を操作して、上空から点検を兼ねながら撮影していきます。

筆者撮影
筆者撮影

カメラは光学30倍ズームが可能で、数ミリのクラックまで撮影できるようです。

筆者撮影
筆者撮影

タブレットの位置も調整可能で、撮影スタッフの好きな高さにできるので、スムーズな撮影ができるそうです。

確かに身長は人によって違いますし、目線の角度も好みがありますからね。

屋根部分と2階の雨樋などの調査風景

筆者撮影
筆者撮影

ポールは最大10mまで延ばすことができるようですが、これで7mほど伸びている状態です。

画像では分かりませんが、実際にはポールの先は「ゆ~らゆら」と揺れていますが、タブレットの画像は全くブレがありませんでした。

筆者撮影
筆者撮影

電動雲台(うんだい)がカメラのブレを補正する!

ポールが揺れてもカメラの画像がブレない理由は、ポールとカメラを固定する「電動雲台」が補正しているからです。

この雲台はブレを補正するだけでなく、カメラの動きも制御する役割を持っているそうです。

いきなりですが、これ!なんだか分かりますか?

筆者撮影
筆者撮影

初見での調査では、雨樋は全交換することになりました。そのほかの破損個所は、撮影写真を解析して判断してくれるようです。

作業中スタッフさんに教えてもらったのですが、この穴はなんで開いたか分かりますか?

そうです!ひょうが降ってボックスのコードを通す薄い部分が、きれいに抜けてしまっていたのです。

給湯器の電源を確保するためのコンセント部分ですが「エッ、これって雨が入ったら危ないのでは!」と言うくらい見事に破壊。

スタッフさんから「よくこれまでの雨で、ショートや漏電しなかったですね」と言われたくらいです。

上ばかり気にしていて、このボックスは完全にスルーしていましたね。

実際の設置場所は、次の写真をご覧ください。

筆者撮影
筆者撮影

このように本当に地面に近い場所なのですが、上手いことピンポイントで破壊したものです。

取り急ぎ、大阪ガスのサービスセンターさんに連絡して翌日に対応してもらい、幸いにも保証期間内だったので無料で修理をしてもらえて助かりました。

また、同じことが起きる可能性があるので、穴の数が少ないボックスに交換です。

筆者撮影
筆者撮影

そのほか意外な場所も破壊されていました!

雨樋やマイカーなどに被害があったのは把握していましたが、換気扇カバーの上部も見事に破壊。この場所もスタッフさんに教えてもらって、はじめて気づいた個所です。

筆者撮影
筆者撮影

筆者撮影
筆者撮影

上記2個所だけでなく、全ての換気扇カバーがアウトなので、これも全交換です。

修理完了まで、さらに半年かかるかも・・

イラストAC
イラストAC

やっと現地調査が終わり、写真や見積もりが届くのが約3週間後とのこと。しかし、実際の工事は既に3か月先まで予定が埋まっているらしく、保険会社の査定や打合せ、材料の調達などを含めると半年先になるかも知れません。

幸いにも雨漏りはしていないようなので、雨が降ったときに破損個所から、滝のような雨水が地面を打ちつける音がうるさいくらいです。

工事予定がつまっているということは、それだけ今回の「ひょう被害」は、広範囲であった証拠でしょう。

工事を待っている間に、さらなるトラブルが起きないことを祈るばかりです。

防災士×探偵ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!フリーでの執筆活動をメインにしつつ、探偵として地域の困りごとも解決している。

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