あんこ好きには堪らない!リピーター続出も納得のもちもち「古代米おはぎ」には湖西の名店の郷土愛が満載
暑さ寒さも彼岸まで、と申しますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
和菓子は四季の移り変わりと切っても切れない関係ではありますが、この季節になると和菓子屋さんは大忙し。慶事には欠かせない紅白饅頭をはじめ、地域に根付いたお店であればあるほど地元行事からの注文に応えるべく、日差しの暖かさを感じる間もなくフル稼働です。
先ほど触れたお彼岸もまたその繁忙期のひとつ。通常の作業に加え、更に沢山のあんこを練り上げたり糯米を蒸かしたり…。
さて、美味しいおはぎに欠かせないものといえばあんこと糯米。今回は、特にそのふたつに並々ならぬ拘りを持ち、滋賀県高島市で和洋菓子を扱う「とも栄」さんの「古代米おはぎ」をご紹介。
王道の粒餡、こし餡に加え、春らしく桜餡の三種類を。
驚くべきことに、こちらの三種類は全て小豆の種類が異なるのです。
ひとつぶひとつぶが立派な粒立ちの北海道産大納言小豆を使用した「粒餡」は、やや赤みを帯びた小豆らしいふくよかさを備えたあんこ。潤いとほくほくとした素朴さを兼ね備え、ほっとする甘味と共に古代米の香ばしさが薫り立ちます。
糯米は滋賀県産のブランド米でもある近江羽二重糯、お店を構える高島市の農家さんから仕入れるぷちっとした食感の色彩豊かな古代米と郷土の味覚が凝縮されているのも魅力ですね!
やや青みを帯びた美麗な「こし餡」は今まさに出来上がったのではないかというほどの潤いを湛えた艶肌。北海道の朱鞠内湖で育成されたことから名づけられた希少性の高い「しゅまり小豆」の上品さを活かした洗練された甘味と滑らかな舌触りが際立ちます。
また、桜餅のような愛嬌を宿した「桜」は、ただの白餡にあらず。白雪大納言という白い大納言小豆を使用しほんのりと薄紅色に染め上げられた桜餡の余韻は非常にレアかと。
白い小豆には一般的な小豆に含まれるポリフェノールが入っておらず、癖の無い甘味が特徴といわれております。とはいえ、滋味深く幾分優雅な印象の後味に桜の香りと葉の塩気が加わることにより、古代米入りの糯米との相性も高まり、より一層華やかさに磨きがかかっているような仕上がりに。
あんこはもとより真摯な郷土愛を感じつつ、その食べ口の良さに大人も子供も思わずどんどん頬張りたくなるようなおはぎでした。
古代米おはぎは春分の日3月20日までの販売とのこと。本店ではきなこのおはぎも販売されているそうです。
また、今回運よく都内百貨店(私は日本橋高島屋さんでした)で遭遇することができました。都内や他デパートでの出店情報は公式サイトやSNSにて是非ご確認を。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<とも栄>
公式サイト(外部リンク)
滋賀県高島市安曇川町西万木211-1
0740-32-0842
9時30分~18時30分
定休日 元旦