トナカイ135頭をひいた鉄道会社、損失額を請求される ノルウェー
ノルウェーでは、たった1週間ほどでトナカイと列車との衝突事故が9回発生し、135頭が死んだ。
このノールラン路線では野生動物との衝突が以前から相次いでいた。今年だけでトナカイは318頭がひかれている。
手続き通り、牧草地を移動中のトナカイの飼い主らからは、鉄道会社に事前に連絡がいっていた。しかし、スピードを落とすようにとの連絡は、技術的なミスで運転士に届いていなかった。
鉄道会社側は、責任を認め謝罪。
緊急で来年から25キロの柵を作ると発表した。また、トナカイの牧草地の移動のこの時期には、32キロに渡り、スピードを落として走る緊急対策をとる。
VG紙によると、まだ他のトナカイが路線がある地域に分散中。トナカイを集めるために、飼い主らはヘリコプターの使用を余儀なくされている。
その額は150万ノルウェークローネにも及ぶとのこと。飼い主らはこのままでは「破産する」として、鉄道会社に負担額を請求する構え。
鉄道会社とトナカイの飼い主らの話し合いは、近日中におこなわれる予定。
ヒェーティル・ソールヴィーク=オルセン運輸・通信大臣(進歩党)も、対策に乗り気だ(国営放送局NRK)。「動物がひかれるということは良くないが、リスクは常にある。そのリスクをできる限り減らしたい」と話す。
Text: Asaki Abumi