愛されて一世紀、隠れた名店の「おはぎ」はお彼岸限定!もんじゃ焼きだけじゃない下町のあんこをお土産に
今年9月の二度目の三連休、丁度お彼岸当日が土曜日ということもあり家族揃ってお墓参りに出かけるという方や、帰省と観光を一緒にという方も沢山いらっしゃるのでしょうね。
食欲の秋ということもあり、まだまだ暑くとも胃袋は準備万端!東京都中央区、月島でも西仲通り、通称もんじゃストリートと呼ばれるもんじゃ焼き店が軒を連ねるメイン通りや赤提灯が似合う路地裏には、平日休日問わず観光客の方で大賑わい。
その西仲通りから一本脇道に反れたところに、一世紀前にこの地で創業なさった歴史ある和菓子屋さんがあるのです。町の人たちだけではなく、ローカルなお土産を求める方にも大人気の「古埜木堂」さんでは、お彼岸中ということもあり「おはぎ」が販売されているということもありましたのでご紹介をば。
おはぎは全部で四種類、粒餡・こし餡・ずんだ餡・胡麻ですが、我が家は三人家族ということでみっつにしたのですが、胡麻も追加したら良かったと後悔。
と申しますのも、王道の俵型ながら幾分小ぶりなので(一般的な俵型おはぎの約2/3前後でしょうか)、シェアというよりはひとつずつぺろりと平らげてしまえるようなサイズ感。まんまるなおはぎは小ぶりですが、俵型は珍しいかもしれませんね。
しっとりと炊き上げられたつぶし餡の中にごろごろとした小豆が散りばめられた粒餡は、あとから煮上げた小豆を加えているのでしょうね。
ほっくほくの小豆の歯応えや蜜が染み込んでいない小豆そのものの味わいがダイレクトに伝わります。あんこ、だけではなく、小豆や豆が好き!という方にヒットしそうです。
対するこし餡は、きらきらと眩しいプリズムを放つキメが整った美肌さん。薄紫色のこし餡は敷き紙に蜜を吸われているものの、それでもなおしっとりとしてしっかり甘さのあるおやつらしい味わい。成型前はもっと柔らかいこし餡でしょうね、それを全体で包む腕前たるや。また、滑らかさと粒立ちが共存する糯米の旨味や全体にやんわりと効かせた塩気のおかげでメリハリもしっかり。
そして鮮やかな柳色のずんだ餡!粒感、ねっとりとしたあんこらしさ、風味、甘さ、塩気、糯米との割合、全体においてバランス型と称したくなるようなおはぎ。糯米とずんだ餡のまろやかさも近いものがあり、もしかしたら古埜木堂さんのずんだ餡のおはぎを召し上がってから他のずんだ餡のおはぎにも挑戦してみたいという方もでてくるかもしれないという万人受けしそうなおはぎです。
お電話でお取り置きも可能ですので、もんじゃランチのあとにピックアップしていくということもできるのが嬉しいですね。混雑しているお店の中では、傾いたり潰れてしまう可能性もありますから。
ビールやハイボールなどのアルコール分解を促す糖質補給としても最適かしら…?
最後までご覧いただきありがとうございました。
<古埜木堂>
東京都中央区月島1-6-12
03-3531-1062
9時30分~17時
定休日 日曜