都市と問題解決のダイナミズム: 自動運転車をサンフランシスコで運行し始めたUberと、その後
カリフォルニア州サンフランシスコは、現在、シリコンバレーとともにモバイルビジネスの中心地になっています。
短文SNSで日本でも人気のあるTwitter、スマホやタブレットをレジに変えるSquare、民泊マッチングサービスAirBnB、レストラン予約サービスOpenTableなど、日本にも入ってきている企業がたくさん本拠地を置いています。
そんな中でも、もはや代表格となったサービスがUberです。ライドシェアリングサービスに分類され、モバイルアプリでドライバーと移動したい人をマッチングさせ、ドライバーに手間賃を払う、という仕組みは全米中に広まり、日本にも上陸しています。
UberやAirBnBは、都市の中にある遊休資産や、リセッションで失業者が思いきり増えた環境を活用して、それを結びつけて価値を生み出す「シェア経済」の代表格です。
そんなUberは、自動運転機能を備えた高級SUV、Volvo XC90を活用したサービスをサンフランシスコにも導入しました。ところが、カリフォルニア州陸運局(DMV)から適切な認可を取るようにとの命令を受け、運行停止を余儀なくされています。
- Uber: San Francisco, your Self-Driving Uber is arriving now
- Uber: Statement from Anthony Levandowski on Self-Driving in San Francisco
- Reuters: Uber removes self-driving cars from San Francisco roads
今回はUberについて、そして自動運転車によるサービスで起きようとしていることについて、考えていきましょう。
以下、目次です。
- 完全に米国生活のマインドセットに入ったUber
- Uberが東京では活躍できない理由
- Uberの本質は、シェア経済から変化しつつある
- 自動運転車の運行開始、しかし地元で軋轢も
- 再び、問題解決のプロセスに入る
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