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カップヌードルで家庭菜園? よ~く見るとヌー土(ド)ル

緒方湊野菜ソムリエプロ(高校生)

CUP NOO 土 LE (カップヌードル)のように、小さなお子さんにも興味を持ってもらえそうな土も売っています。

「家庭菜園」といえば、トマトやナスのような野菜をイメージされがちですが、バジル、シソ、パセリのように料理に少しあったらいいなぁ、と思うものをお手軽にできるのも魅力です。

バジル、シソ、パセリなどは、伸びてきた頭の部分を切ると、横から(わき芽)からどんどん伸びてくるので、あっという間に収穫する量が増えます。多めのバジルで作るジェノベーゼパスタは、クセになります。

伸びてきた頭の部分を摘み取ります
伸びてきた頭の部分を摘み取ります

何の野菜を育てようか?

「食べたい」から始まった家庭菜園ですが、何の野菜・果物を栽培しようか?と選ぶ自分なりのポイントがあります。

1、 おいしさ、味

家庭菜園でどんな野菜を育てるか考える際、最優先するのはおいしさと味。まずは「好きな野菜かどうか」「食べたい野菜かどうか」で品種をピックアップします。

2、 鮮度落ちの早いもの

特にトウモロコシやエダマメは鮮度が落ちやすく、家庭菜園で栽培するメリットは大きいと思います。おいしさのピークは朝なので、「朝食前に収穫して食べたい」それが一番の理由です。

3、 育てやすさ

無理のない栽培を心掛けるには、育てる野菜や果物が生育旺盛で、病害虫に強い品種を選ぶことがポイントです。すぐに食べたい気持ちがあるので、並行して、短期間で収穫できる野菜を多めに作って楽しんでいます。

4、 希少性

スーパーなどであまり見かけないレアな野菜は、タネや苗を入手して裁培してみるのも楽しいです。自分で育てれば生育の様子も分かり、より愛着がわきます。

僕にとっての家庭菜園

貸し農園で栽培を体験

幼少の頃から食べることが大好きでした。食べたことのない野菜を食べたい一心で、小学校1年生の時に自宅近くにある貸し農園で野菜づくりをスタートしました。約20平方メートルの菜園で、土づくりや栽培の仕方をスタッフに教わりながらたくさんの野菜を育てました。

収穫してすぐに食べることができるのも家庭菜園の醍醐味
収穫してすぐに食べることができるのも家庭菜園の醍醐味

自宅に菜園をつくる

中学に入学しましたが、コロナが蔓延し休校期間もあったので、芝生だった自宅の庭を家庭菜園に改造しました。芝生を切り取り、レイズドベッドをつくって栽培をスタートしました。ほんの小さなタネから、野菜が成長して育っていく過程や、収穫後の最終形態を見ることができるのが野菜づくりの醍醐味だと感じました。裁培中は虫に食べられたり、台風が襲ってきたりと大変なこともありましたが、苦労した分、食べ物をよりおいしく、感謝していただくようになったと思います。

芝生を切り出してレンガを並べただけの菜園です
芝生を切り出してレンガを並べただけの菜園です

「家庭菜園」という沼にハマったのですが、今年は〇〇が上手くできなかったから来年はこうしてみよう、など栽培方法も自分なりに工夫をしたり、その道のプロの方に教えて頂いたり、日々勉強です。

みなさんも「家庭菜園」という沼にハマってみませんか?

野菜ソムリエプロ(高校生)

横浜在住。県立高校2年(16歳)。8歳で「野菜ソムリエ」、10 歳で「野菜ソムリエプロ」に合格し、当時の最年少記録を大幅に更新。12歳で日本さかな検定(とと検定)1級にも合格。公的機関、民間企業の大使、アンバサダーを多く拝命。公的機関や民間企業と一緒に行う野菜の普及啓発活動の他、和食文化の保護・継承にも取り組む。また官民を繋ぎ、地方共創への取り組みを支援し、関係人口の創出をサポートしている。著書:『野菜がおいしくなるクイズ』(‎飛鳥新社)

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