【今日から使える】野菜がおいしくなるクイズ <トマト編 1>
小学校の自由研究に、先生から生徒へのちょっとしたクイズに、おうちでご飯を食べる時に、お客さんへのちょっとした話題のネタなど、もしかしたら【野菜がおいしくなるクイズ】になるかも。
■トマトという呼び名のもとになった「トマトゥル」の意味は?
A 赤い悪魔
B これ絶対うまいやつ
C 膨らむ果実
正解は、C 膨らむ果実 です。
問題のねらい
名前の由来は意味があることが多いことを知ってもらう。
解説
トマトというと大玉トマトのイメージが強いですが、トマトの原種は1センチから3センチのミニトマトです。トマトという呼び名はメキシコ先住民の言葉で「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」が由来です。メキシコ先住民はホオズキを料理に使用しますが、形や大きさがホオズキと原種のトマトが似ていた為に同じ「トマトゥル」と呼んでいたといわれています。
■新鮮なトマトのゼリーがまだついている種と、洗ってゼリーを落とした種、どちらが早く発芽するでしょう?
A ゼリーがまだついている種
B ゼリーを落とした種
C 発芽タイミングはほぼ同じ
問題のねらい
植物の生きる術。それぞれに役割があることを知ってもらう。
解説
トマトのゼリーの部分は養分の通り道になっているのでトマトにとって大事な部分です。また、種を守るクッションの役割もしています。またトマトの実の中で種が発芽しないように、発芽を抑える物質がゼリーには含まれているので、ゼリーが付いている種よりも、ゼリーを落とした種の方が早く芽が出ます。
トマトが完熟しても収穫されずにいると、トマトが柔らかくなって土の上に落ちてしまいます。落ちたトマトには種があり、その種はやがて発芽します。もし種が冬の間に発芽したいと思っても、ゼリーに含まれている発芽抑制成分で発芽しないようにしているのです。
■(一般的に流通している)トマトはどうして緑色から赤色になるのでしょう?
A 気温が高くなりトマトも暑いと感じるので
B 動物に食べて欲しいから
C 恥ずかしいから
正解は、B 動物に食べて欲しいから です。
問題のねらい
これも上の問題と同じく、植物の生きる術を知ってもらう。
解説
種が成熟するとトマトは緑色から、赤色になります。今は人間が栽培していますが、もともとトマトが子孫を残すために動物に食べてもらい、種は消化されずにフンとして排出されるので、新しい土地でトマトが子孫を残すことが出来るようになりました。動物に食べてもらいやすくするため、目立つ赤色になったといわれています。
もう1つ注目すべき点は、トマトのゼリーの部分に含まれるうま味成分はグルタミン酸というのですが、皮の部分よりもゼリーの部分に2倍も含まれています。動物に皮の部分だけを食べて欲しいのではなく、種のある部分を食べて欲しいので、種の周りをうま味成分と栄養たっぷりのゼリーで覆っているのです。