アップル、AirPodsを充電可能なiPhoneケースを特許化
「Apple、AirPodsを充電可能なiPhoneケースを考案中」という記事を読みました。発明の内容は、タイトルそのまんまでイヤホンを充電可能なケースです(タイトル画像参照)。上記記事からは公開しただけのように読めますが、実際には特許化です。
特許番号は、US10,892,625、発明の名称は"Cases and folios for carrying and charging accessories"(アクセサリの充電と携帯用の2つ折りケース)、登録日は昨日の2021年1月12日、出願日は2017年2月17日です。
出願当初のクレームは、タイトル画像のように、二つ折りケースのヒンジ部分にソケットが設けられてそこにイヤホンを差し込んで充電できる形態をすべて包含する広いものでした。なお、バッテリーはケース内に設けられていることが前提です(スマホ本体からイヤホンに充電するのは権利範囲外です)。また、出願書類の記載上は、イヤホンに限らずスマートウォッチ等任意のアクセサリを充電可能とされていますが、フォームファクター的に考えてAirPodsなどの完全ワイヤレスイヤホン(イヤーバッド)以外には適用しにくいと思います。
さすがに、出願時点でのクレームは、審査段階で進歩性を否定されたため、限定により権利化にこぎつけています。
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