まずまず、NISAで何を買えばいい? 30秒で教えて!
NISAで買うのは「投資商品」のみ
2024年からスタートする新しいNISA、「運用収益が非課税」というメリットがあるため使わないと損(その1)、証券会社か銀行で口座を作る、投資をするつもりなら証券会社でスタート(その2)という話を30秒解説してきました。
最後の30秒解説は、「NISA口座は作った、まずまず何を買えばいいの?」です。
重要なルールはNISAでは「投資商品しか買えない」ということです。これはつまり元本割れの可能性がある投資商品しか購入できないことになります。NISAはそもそもが「少額投資非課税制度」のニックネームなのです。
株を買うか、投資信託にするか決める
さて、NISAの主たる選択肢は「株」か「投資信託」です。
「株」をやりたいなら、証券会社で口座を作ることが基本です(銀行は取り扱っていないことが多い)。
株の魅力は個別企業の成長により大きな利回りになる可能性があること、株主優待を得られること(実施している企業の場合)、配当金を得られること(企業が実施した場合)などがあります。
一方で大幅値下がりということもありえます。また、購入単価はちょっと大きく、5~20万円くらいを意識しないといけません。
投資信託なら、とにかく「広く」買うことを意識
もうひとつの選択肢、投資信託とは、ひとりひとりは少額の資金をとりまとめて大きな運用を行う仕組みです。例えば「世界中の株を買う」という投資信託がありますが、個人は100円単位の積立が設定できます(ネット証券での積立設定の場合)。
「日本の上場企業の株を買う」「アメリカの株だけを買う」のように、いくつもの種類の投資信託が設定されており、自分の好みのものを選ぶことができます。
最近では、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)という投資信託が人気ですが、これ1本で世界中の株式を薄く広く保有したことになり(GoogleもAppleもトヨタもソニーも)、運用手数料も年0.05775%(税込)と激安です。
まずは少額の積立でスタートしよう
もし悩んだら、何か1つ、世界中に広く分散投資される投資信託を選び(できるだけ低コストであることをおすすめします)、毎月無理のない金額で積立の設定をしてください。
長い目で見れば株価は回復しますが、短期的には大きく下がることもあります。10~20%くらい一時的に値下がりしても続けられるくらいの金額にすることが大事です。
――今年やってみたいことをひとつあげるとすれば「NISAを初めて見る」です。ぜひスタートしてみてください。