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ポストシーズン未経験の現役選手でレギュラーシーズンの通算出場が最も多いのは、大谷翔平ではなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
G.ラックス、E.ヘルナンデス、N.アーメド、F.フリーマンAug10,2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 来月、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、メジャーリーグでは初めて、ポストシーズンの試合に出場する。ドジャースは、すでにポストシーズン進出を確定させている。

 レギュラーシーズンの出場は、9月21日が通算868試合目だ。ポストシーズンの経験がなく、大谷よりもレギュラーシーズンの出場試合が多い現役選手は、見落としがなければ、1人しかいない。

 今シーズンの一時期、大谷とチームメイトだったニック・アーメドがそうだ。ドジャースで最後に出場した8月18日は、通算957試合目だった。その翌日にDFAとされたアーメドは、ドジャースを退団し、サンディエゴ・パドレスとマイナーリーグを交わした。それについては、こちらで書いた。

「ドジャースを退団した遊撃手は同じナ・リーグ西地区のパドレスと契約する。他の地区は一度もなく…」

 パドレスでは、メジャーリーグに昇格しておらず、40人ロースターにも入っていない。ドジャースと同様に、パドレスもポストシーズンに進出しそうだが、そのロースターにアーメドが入る可能性は低い。加わるとすれば、遊撃を守れる内野手がさらに離脱した場合くらいだろう。

 アーメドは、来年3月に35歳の誕生日を迎える。来シーズンもプレーするかどうかは、まだわからない。

 今オフにアーメドが引退した場合、ポストシーズンの経験がなく、最も多くの試合に出場している現役選手は、ジェイマー・キャンデラリオ(シンシナティ・レッズ)となる。キャンデラリオは、通算858試合に出場している。レッズは、ここから全勝しても、ポストシーズンには進めない。

 キャンデラリオは、11月で31歳。来シーズンもプレーする。昨オフ、シカゴ・カブスからFAとなり、レッズと3年4500万ドルの契約を交わした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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