ドジャースを退団した遊撃手は同じナ・リーグ西地区のパドレスと契約する。他の地区は一度もなく…
8月31日、サンディエゴ・パドレスは、ニック・アーメドとマイナーリーグ契約を交わした。
その10日前まで、アーメドは、ロサンゼルス・ドジャースにいた。19日にDFAとされ、ウェーバー公示中に獲得の名乗りを上げる球団は現れず、22日に退団した。ドジャース傘下のAAAでプレーするのではなく、FAになることを選んだ。
パドレスでは、18日に、ハソン・キムが右肩を痛めた。牽制球に対し、ヘッド・スライディングで一塁へ戻った時のことだ。
その後は、タイラー・ウェイドとメイソン・マッコイが遊撃を守っている。現時点におけるアーメドの立場は、彼らのバックアップといったところだろう。キムがいつ復帰できるのかは、まだはっきりしない。
ドジャースの前に、アーメドは、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(2014~23年)とサンフランシスコ・ジャイアンツ(2024年)でプレーしている。ドジャースを含め、遊撃以外のポジションについたのは、メジャーリーグ1年目に二塁出場が2試合だけだ。2018~19年には、ゴールドグラブを受賞している。
ダイヤモンドバックスとジャイアンツを退団した経緯については、それぞれ、こちらで書いた。
◆「ベテランの遊撃手が優勝リングの受け取りを断る。リングには41個のダイヤモンド」
◆「半月前にジャイアンツから解雇された選手がドジャースで遊撃を守る。2018~19年にゴールドグラブ」
パドレスでメジャーリーグに昇格し、試合に出場すれば、ナ・リーグ西地区の4チーム目だ。5チームのうち、あとはコロラド・ロッキーズを残すだけとなる。
ナ・リーグ西地区は、ドジャース、ジャイアンツ、パドレス、ロッキーズの4チームに、1998年からダイヤモンドバックスが加わった。この5チームのいずれでもプレーした選手は、見落としがなければ、スティーブ・フィンリーとマット・ハージェスしかいない。
彼らがナ・リーグ西地区をコンプリートしたのは、どちらも、2007年だ。その5チーム目がロッキーズだったことも、共通する。このシーズン、フィンリーは開幕戦に出場し、ハージェスは開幕16試合目に初めて登板した。なお、2人とも、その前に、ナ・リーグ西地区以外のチームでもプレーしている。