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年齢は41歳ながら、まだまだ需要あり!? 4年続けて先発30登板以上

宇根夏樹ベースボール・ライター
チャーリー・モートン Sep 4, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 11月12日、チャーリー・モートンは、誕生日を迎え、41歳となった。ESPNのジェフ・パッサンによると、引退する気はないらしい。

 現在、モートンは、FA市場に出ている。2021年以降はアトランタ・ブレーブスに在籍し、4シーズンとも、30試合以上の先発マウンドに上がり、規定投球回に到達した。各シーズンの防御率は、2021年が3.34、2022年が4.34、2023年が3.64、2024年は4.19だ。

 スタットキャストによると、2024年に投げた4シームの平均球速は94.1マイル。投球の42.4%をカーブが占め、そこに、4シーム、チェンジアップ、シンカー、カッターを交えている。過去3シーズンとも10.00以上だった奪三振率は9.09に下がったが、2022年と2023年に下降したゴロ率は再び上昇し、40%台後半に達した。

 年齢は41歳ながら、ローテーションを守り、4.00前後の防御率を期待できる投手として、迎え入れようとする球団はいくつかあるはずだ。ここ4シーズンとも、先発30登板以上&防御率4.50未満は、ケビン・ゴーズマン(トロント・ブルージェイズ)とモートンの2人しかいない。

 モートンよりも年長の先発投手、来年2月で42歳のジャスティン・バーランダーも、こちらはヒューストン・クロニクルのマット・カワハラによると、現役続行を表明しているという。

 実績において、モートンは、バーランダーに及ばない。ただ、2024年に限ると、バーランダーは、90.1イニングで防御率5.48だ。その前の2シーズンは、175.0イニングで防御率1.75と162.1イニングで防御率3.22なので、復活してもおかしくはないが、そこには、健康を維持できれば、という但し書きがつく。この両シーズンも、登板は30試合未満。モートンよりも、ハイリスク・ハイリターン、といったところだ。

 なお、2024年にメジャーリーグでプレーした選手のなかで、バーランダーとモートンの年齢は、上から2番目と4番目に位置する。最高齢のリッチ・ヒルは、USAチームの投手としてプレミア12に出場している。現時点の年齢は44歳、来年3月で45歳だ。8月に41歳となったジェシー・チャベスは、2月初旬にMLBネットワークのラジオ番組「ラウド・アウツ」で、「今年も、いつもの年のようにすべてを出しきり、そして、次のシーズンはコーチになりたい」と語っていた。

 2024年は、ヒルが4登板の3.2イニングで防御率4.91、チャベスは46登板の63.1イニングで防御率3.13を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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