シルバースラッガーを受賞できなかった鈴木誠也は、受賞者3人に次ぐ僅差の4位!?
11月12日、シルバースラッガーの受賞者が発表された。
受賞したナ・リーグの外野手は、テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース/現FA)、ジャリクソン・プロファー(サンディエゴ・パドレス/現FA)、ジャクソン・メリル(パドレス)だ。あとのファイナリストは、鈴木誠也(シカゴ・カブス)とジャクソン・チューリオ(ミルウォーキー・ブルワーズ)だった。
鈴木とチューリオの21本塁打は、受賞者の3人より少なく、テオとは12本の差がある。ただ、プロファーとメリルとの差は3本だ。
5人の出塁率を高い順に並べると、プロファー(.380)、鈴木(.366)、テオ(.339)、チューリオ(.327)、メリル(.326)となる。出塁率.340以上は、プロファーと鈴木しかいない。
また、鈴木のOPS.848は、5人のトップだ。テオが.840、プロファーが.839、メリルが.826、チューリオは.791だった。
もちろん、選考の要素はこれらのスタッツだけではないが、鈴木は、僅差で受賞を逃したようにも見える。
ただ、外野手として鈴木がスターティング・ラインナップに名を連ねたのは、72試合に過ぎなかった。先発出場131試合の55.0%だ。あとの59試合(45.0%)は、DHとして出場した。鈴木以外の4人は、外野手としての先発出場が全体の90%以上を占めた。
来シーズン、鈴木のDH出場は、さらに増える――外野手としての出場が減る――可能性もある。そうなれば、シルバースラッガー受賞のハードルは、高くなる。ナ・リーグのDHには、大谷翔平(ドジャース)だけでなく、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)やカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)もいる。
なお、鈴木のDH出場が増えそうな理由については、こちらで書いた。