【完全解説】0〜6歳、女の子の育て方10ヶ条!〜前編〜 男の子との違いは?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『0歳〜6歳:女の子の子育て』というテーマでお話しします。
この時期は女の子も男の子もとても大事な時期だと言われますが、女の子だからこそこういったことを大切にしてあげてほしい!というポイントがあります。
何か1つでも参考になれば嬉しいです。
①女の子の感じる力を侮ってはいけない
女の子は本当に鋭い感性を持っています。何が鋭いかというと、親の気持ちや感情を見透かしているという鋭さです。
例えば、褒めるという行為。子育ては一般的に叱ることも褒めることも大事だと言われますが、その比率は褒めることの方が多い方が望ましいと言われます。
ただ単に「子どものモチベーションを上げるために褒めることを多くしよう!」と考えて、何でもかんでも褒めるとその薄っぺらさを女の子は見抜いている場合が多いのです。
「お母さん本気で思ってないな」「上っ面だな」そんなことを感じてしまう女の子だからこそ、褒めるという行為も心の底から思ったことを心の底から伝えるという意識がとても大切になってきます。
お父さんお母さんの気持ちをより繊細に感じることができるということは、親の幸せを自分の幸せだと感じることができるということ。
ここに女の子の子育てのヒントが隠されています。
私は男女関係なく、子育てをする中で
- 親も自分の人生と楽しむこと
- 親も自己成長に取り組むこと
この2つが本当に大切だと思っています。
親が自分の人生を楽しむ姿を見て、子どもは自分が生まれてきて良かったと潜在的に感じることができ、そして親が日々自己成長のために勉強や読書などをしている姿から、学ぶ楽しさや成長する楽しさを学びます。
それは女の子だけではなく子育てにおいて普遍的なことだと思っていますが、特に女の子はそれをダイレクトに受け取って自分に取り入れていくことができるということです。
ですから、自分の姿や自分の心を通して女の子は成長していくと考えて、親も自分自身のことを大切にしていくことが、女の子の子育ての1つの大きなポイントかなと思います。
②理由と想いをセットで言葉を伝える
女の子は共感する力が強いです。そしてそれとともにコミュニケーション能力も幼児の内から比較的早く育っていき、理解力も早くから育っていきます。
そのため、女の子の子育ては幼児の内から「まだ子どもだから」と考えるのではなく、ちゃんと説明をしてあげたり、大人と同じレベルで情報を伝えてあげる意識が大切です。
ですがそこで気をつけないといけないのは、女の子の脳は理論で解決することをあまり好まないということです。
論理的に納得するような説明を受けても気持ちが納得していないと腑に落ちなかったり、行動ができなかったりします。
さらに年齢が上がっていくと納得していないのに気を使って納得したフリをするようなこともでてきます。
なので、なるべくそういった状況を作らないためには『理由と想いをセットで言葉を伝える』という意識がとても大切になってきます。
▼理由
「車が通る道では走ってはいけないよ!車とぶつかって怪我をしてしまうからね!」
▼想い
「もし〇〇ちゃんが大怪我をしちゃったらお母さん悲しくて悲しくて泣いちゃう。だから走らないようにしてね」
この言葉を伝えることで、論理的にも気持ち的にも納得して親の言うことを聞くことができるようになります。
もちろん全部が全部このように伝えていたらキリがありませんが、特に大事なものに関しては、想いを伝えることを意識していきましょう!
③2歳〜3歳の超おしゃべり期の心構え
女の子は大体2歳くらいからとにかくよく話すようになってきます。
男の子は体を動かすことで自分を表現するのに対して、女の子は話すことで自分を表現することが得意です。
ですから、女の子のおしゃべりは男の子よりさらに重要なコミュニケーションツールと言えます。女の子がおしゃべりをする理由は大きく分けると2つあります。
1.『認めてほしい』
言い換えると、自分のことを大切に思ってくれているかな?という確認をおしゃべりという行為でしているということです。
2.『自分の頭の中の整理』
これは自分が何を思っているのか、自分がどんな行動をしたのか、自分が何をしたいのか。そういったことを言葉にして確認しているということです。
この2つを踏まえて、この超おしゃべり期に大切にしたいことは2つです。
1)最後まで言葉を挟まずに話を聞いてあげる
どんどん言葉が溢れてくるとはいえ、まだまだ上手に話すことができないのが2歳〜3歳です。
子どもは「話したい!」という気持ちだけで話し始めていることも多く、言いたいこともバラバラな場合が多いです。
ですが、そんな姿を見てすぐに口を挟んでしまうのではなく「話したい!」という気持ちを満たしてあげるつもりで、なるべく話を最後まで聞いてあげてください。
幼児期に最後までちゃんと話を聞いてもらった経験が、親子の信頼関係になりさらにお子様の将来の自己肯定感を育むことにも繋がります。
2)感情の言葉を忘れずにミラーリングしてあげる
子どもの話を最後まで聞くとは言え、最後まで黙って聞くということではなく、時折子どもの言葉を繰り返してあげる(ミラーリング)を使いながら、お子さんに「ちゃんと聞いているよ!」という親の気持ちを伝えていくことが大切です。2歳〜3歳くらいの女の子の話を聞くときは、意識して感情を表す言葉のミラーリングをしていきましょう!
「〇〇ちゃんおもちゃとった!」→「そっかおもちゃ取られて悲しかったんだね」
「〇〇くんたたいた!」→」「叩かれて嫌だったんだね!」
お子さんが想いを親に伝えにきたら、そこから感じ取れる子どもの感情を付け加えてミラーリングをして返してあげてください。これはプラスなことも同様です。
むしろ「嬉しかったんだね!」「楽しかったね!」「ワクワクしたね!」などプラスな感情を多くミラーリングしてあげることが大切です。
これをすることにより、お子さんは今自分が抱えている感情がどのような言葉で表現されるのかを学ぶことができます。
④幼児期に挑戦と肯定を繰り返す
女の子は男の子よりも慎重な部分はありますが、成長とともに「自分でやりたい!」と色んなことに挑戦したがるようになってきます。
このような場合、それが親から見てまだこの子には早いと感じることでも、なるべく許容して挑戦させてあげることが大切です。
特に女の子は親からそれがダメだと説明されると、スッと理解して次はやらなくなる聞き分けの良さがあります。ですが、それは言い換えると次の挑戦の意欲を削ぐ行為とも言えます。
幼児期は男女関係なくたくさん挑戦させてあげることが、成長ややる気の芽を育てていくために非常に重要になってきます。そして、失敗をした時が一番の成長のチャンスと考えて子どもの挑戦を見守ってあげてください。
例えば何かをこぼしてしまった時に「ほらこぼしたじゃない!」なんて言葉を言ってしまうと次から挑戦しなくなってしまったり、他の機会に飲み物をこぼしてしまった時に達者な口で言い訳や嘘をついて自分を守るようになってしまいます。
大切なのは『失敗を肯定しながら、失敗した後にどうすれば良いのかをちゃんと教えてあげる』ということです。この姿勢は本当に大事です。
そのような関わりを通じて、女の子は挑戦することを恐れなくなり、たとえ失敗してもどうすれば良いかを考えられるようになっていきます。
⑤女の子の『心配』も笑顔で普通に対応
これは先程の失敗への対応とも少しつながってくるのですが、女の子は口癖のように「どうしよう」「どうしよう」という時期があります。これは男の子にはあまり見られない特徴です。
なぜ「どうしよう」と言うかというと、それは安心が欲しいという理由であることが多いです。
必ずしも解決策やアドバイスを求めているわけではないので、「どうしよう」と言われたとき、お母さんが「どうしたの!?」「なにがあったの!?」と同じようにオロオロしてしまうと、女の子は余計に不安が大きくなってしまいます。
女の子が「どうしよう」と言ってきた場合、まずは笑顔で目を見て「どうしたの?」などと普通に言ってあげることが大切です。そうすると、女の子はお母さんの様子を見て安心することができます。
そして安心感を得たら、自分で解決したり、どうすれば良いかを考えるという次の行動に進むことができます。
いかがでしたでしょうか?
次回は『女の子の子育て〜後編〜』をお届けしますのでお楽しみに!
皆さんの子育てを応援しています!