【完全解説】0〜6歳、女の子の育て方10ヶ条!〜後編〜 ママと娘の間で気をつけたいこと!?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今回も前回に引き続き『0歳〜6歳:女の子の子育て』というテーマでお話しさせていただきます。
ぜひ前回の記事と併せてご覧ください。
⑥女の子は小さなお母さん
このような見方でお子さんと接していくと色んなことがうまく回ってきます。
子どもは大体2歳後半から3歳くらいから色んなことを「自分でやりたい!」と言うようになります。そのタイミングはお手伝い開始のベストタイミングです。むしろこのタイミングを逃すともったいない!と言っても良いです。
私は女の子が精神的に自立する1番の方法が『お手伝いとお料理』だと思っています。この2つには幼い内から積極的に参加させて『小さなお母さん』になってもらいましょう。
よく「まず子どもに教えるべきは、自分のことを自分でやる習慣」だと言われることがあります。これは間違っていないのですが、女の子は共感する力が強いわけですから人の役に立つことに大きな喜びを感じます。
お手伝いや料理はまさに人の役に立つ行為であり、それを切り口にして自立のチャンスを作っていけば自然と自分のことは自分でやるようになっていくと私は思っています。
挑戦させるときのポイント
1)『やってくれたことに感謝しクオリティにはケチをつけない』
3歳くらいなんていうのは、絶対に親が思うクオリティでお手伝いができるわけありません。
「せっかくやってもらうんだから、ちゃんとできるように教えてあげないと!」と思うかもしれませんが、それが引き金でお手伝いが嫌になってしまうことがあります。
大切なのはクオリティが低すぎて結局実質お手伝いになっていなくても「ありがとう!」と伝えてあげることです。
×『上手にできたから』→『ありがとう』
◎『やってくれたから』→『ありがとう』
もちろん普通に正しいやり方を教えるくらいは全然大丈夫ですが、クオリティにこだわりすぎて「そうじゃないよ!」「角が揃ってないよ!」「順番が違うよ!」なんて声が飛び交うようなお手伝い環境にはならないように注意してほしいなと思います。
2)『最後までやらせる』
クオリティにはこだわらない代わりにこだわってほしいのは『最後までやらせる』ことです。
お手伝いのクオリティは楽しく日々取り組んでいけば自然と上がっていきますが、最後までやるという姿勢は楽しくやっていてもなかなか身につきづらいものです。
ですが最後まで投げ出さずにやるということは本当に重要なことですよね。
なのでお手伝いは楽しい雰囲気を作ってあげながらも最後までやるという習慣は意識して付けさせていきましょう。
もし途中で投げ出しそうになったら「途中で投げ出さないの!」ではなく
「最後まで一緒にやってくれるとお母さん助かるな」
「お母さん嬉しいな」
という私を主語としたIメッセージを伝えて最後まで頑張れるパワーを送ってあげてください!
詳しいIメッセージの使い方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⑦女の子はお母さんの鏡
お子さんを小さなお母さんと考えて接するとお話しましたが、その小さなお母さんという意味は実はもう1つあります。
「小さなお母さん」ということは、女の子はお母さんの鏡であるということです。
女の子は本当に細かいところまでお母さんの言動を見ていて、それを吸収してマネしていきます。女の子はお母さんの姿を見て成長していきますので、もしお子さんに何か問題と感じる言動が出てきたときは、まずは親である自分の姿を見直してみることが大切です。
ぜひ皆さんの良い部分をどんどんお子さんが吸収していってくれるように心がけていきたいですね!
⑧自分と同じだと思いすぎず、自己主張させる
先ほどお話ししたように、言動はお母さんに似てくることがありますが、考え方や好みがお母さんと同じになるかというとそうでないことが多いです。
そこを間違えてしまい親の趣味嗜好を押し付けてしまった結果、その子の個性が無くなってしまうということがあります。
「自分は小さい頃これが好きだったからこの子も好きなはず」「私はピンクが好きだからこの子も好き」などと考えて接していると子どもが自らの個性を主張する機会を失ってしまったり、自分が本当は何が好きなのかが分からなくなってしまうこともあります。
特に女の子は共感する力が強いのでお母さんの気持ちを汲んで「自分もそれが好き!」となってしまいがちですが、実は心の中では「違うのになぁ」という想いを抱えていて、それが気づかないうちに大きくなってしまっていたりするのです。
ですから女の子はいろんなものを自分で選ばせていくことが大切です。
子どもは0歳から選択する力を持っていると言われています。
最初は簡単な指差しからはじまりますが、年齢が上がっていけば、今日着ていく洋服。どの文房具やおもちゃを買うか。そんな日常の中で自らの意思で選択できる機会を意識して作っていくと、お子さんの個性はどんどん伸びていきます。
そして、そうやって積み重ねてきた自己選択の機会は、さらに大きくなってから進路などの大きな選択をする時に活きてきます。
女の子はそういった大きな選択の場面で、自分の気持ちよりも親の考えを優先してしまいがちです。
それが結果「自分の考えを聞いてもらえなかった」という被害者のような想いに変わってしまうことがあります。これほど悲しいことはありませんよね。
より意識して日頃から子どもの選択を大切にしてあげ、大きな選択の場面でも自分の想いを主張できるような土壌を作ってあげることを大切にしてあげてほしいと思います。
⑨心と社会性は絵本とごっこ遊びで育てる
女の子の成長のキーワードは『絵本』と『ごっこ遊び』だと私は思っています。
女の子の感じる力の豊さは絵本などの登場人物に対しても全く同じです。
絵本はお子さんが自分以外の人の目線から世界を見たり、色んな人の気持ちを感じる疑似体験のツールです。ぜひ積極的に赤ちゃんの時から読み聞かせや絵本読みの機会を作ってあげてください。
絵本は基本的にはお子さんが好きなものを選んでいけば良いと思うのですが、その中に、道徳的なものやしつけ要素があるもの、心が育つ心温まるエピソードのあるものと積極的に触れさせていきましょう。
- 「ありがとう」が題材の絵本
- 「ごめんね」が題材の絵本
- お手伝いの絵本
- 譲り合いの絵本
- ものを大切にする絵本
そういったメッセージがある絵本を積極的に取り入れていくと、女の子はそれだけである程度自分の中に取り入れて学んでいくことができます。これは1歳くらいのまだちゃんと理解できないような時期からでも、ちゃんとその子のレベルで自分の中に取り入れていくことができるので、ぜひ早期からの絵本を大切にしてあげてほしいと思います。
そしてごっこ遊びに関しても、疑似体験をさせてあげる超効果的な遊びです。
特に女の子は、おままごとなどに熱中する子が多いので、その中に親御さんも積極的に入っていって、登場人物になり切って関わってあげてください。
参加する時のポイント
感謝の言葉を多く伝えること
笑顔を意識すること
▼おままごと
感謝の言葉を伝える機会がたくさんあると思いますので、その1つ1つの「ありがとう」という言葉を大切にして伝えていってあげると、人の役に立つ喜びを感じる良い機会になりますし、親の笑顔によって子どもは安心してイマジネーションを膨らませていくことができます。
▼ごっこ遊び
大きな効果の1つは想像力です。想像力は今後の時代の重要な能力の1つと言われますが、それをごっこ遊びで育てるには、親の笑顔によってお子様が安心感を感じることが実は重要になっていきます。
⑩女の子なのに・・・と思わない
ここまでつらつらと女の子の傾向を元に女の子の子育てについて話してきました。
ですが、当たり前ですが女の子だからといって今回のことが全員に当てはまるわけではありません。
「女の子なのにおしゃべりやおままごとよりも、男の子のように外でどろんこになって遊ぶのが好き!」「女の子なのに全然お手伝いなどをやりたい!と言いたがらない」
そんな「女の子なのに」という枠にお子様を当てはめないでください。
今回お話ししたのはあくまで大枠での傾向の話であって、大切なのはその子の個性を受け入れて伸ばしてあげることです。
子育てにおいて一番危険なのは、『普通』にこだわりすぎることです。
子どもは普通こういうものだ。女の子は普通こういうものだ。それにこだわるから、お子さんのそうじゃない部分が短所に見えてきたり、問題に見えてきます。
その普通という目を無くすと、今まで問題に見えていたことがスッと消えるものです。
つまり、子どもの問題を作り上げているのは紛れもなく親の子どもへの見方であって、男の子と女の子という分け方もその1つです。
『普通』じゃない部分があっても「この子の個性!」と考えて広い視野で子育てをしていただけると本当に嬉しく思います。
いかがでしたでしょうか?
次回は『男の子の子育て編』をお届けしますのでお楽しみに!
皆さんの子育てを応援しています!