猫好きさんへ!可愛くてふんわり甘い「長崎オマガリにゃすてら」老舗の伝統は今の時代のギフトにぴったり
巷では犬派か猫派かという定番の質問が話題にのぼることもしばしば。私は犬好き猫派と答えているのですが、皆さんはいかがでしょうか。
さて、猫好きの皆さんにぜひプレゼントとして活用していただきたい和菓子があるのですが、それは長崎県のとある銘菓。そして長崎は、かぎしっぽやくるんと丸まったしっぽなど、いわゆる尾曲がりの猫たちの生息率が全国一位なのだとか!その理由が、実は和菓子ととっても濃厚な繋がりをもつものなのです。
- 17世紀~18世紀にイギリスやオランダがアジア諸国との貿易をすすめるための会社を設立
- その支店のひとつがインドネシアにあり、そこを経由して長崎の出島へ
- インドネシアは尾曲り猫が世界で最も多く存在
- 貿易船の鼠などの駆除対策としてインドネシアから猫が乗船
- 日本に到着し下船した猫たちが次第に繁殖していった
シュガーロードは日本における和菓子の歴史だけではなく、猫の歴史にも深い関わりをもたらしたのですね。
今回はその歴史をふんわり甘い和菓子に閉じ込めた、創業1929年の老舗「千寿庵長崎屋」さんの「長崎オマガリにゃすてら」をご紹介。
ふわふわのカステラにふんわり柔らかな触感が脳内で再現されるのではないかというほど愛らしい猫ちゃんのおしり…否、かぎのしっぽ。柄は全部で尻尾が三種類と肉球模様の四種類あるそうです。
しっかりと焼き目がついた底面は香ばしく、しかしそれだけではなく溶けたざらめ糖のこっくりとした甘さも加わった深みのある味わい。ちょっとした特別感、とでもいいましょうか。ふかふかとした軽やかさの中に卵のこくとまろやかさを感じ、しっかりと噛みしめるというよりはほろりと解けていく食感を堪能。
生地の隙間の間から通り抜けていく甘い香りも相まって、口の中がほっとするハイカラな味わいで満たされていきます。
私の口癖、そしてモットーでもある「和菓子は楽しい」というのは、味や見た目だけではなくそのお菓子の背景、ひいては街の歴史に通ずるものがあるから。そこに触れた時、何気なく手に取ったお菓子がお気に入りになっていくのではないかなと思うのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<千寿庵長崎屋>
公式サイト(外部リンク)
長崎県長崎市新大工町4-10
095-822-0543
9時~18時30分
定休日 日曜