豚骨ラーメンと一緒に注文する地元民が大半〈名物のチャーハンセットはラーメン価格に+150円の破格値〉
福岡県福岡市中央区高砂。中央区を南北に貫く「日赤通り」と、東西を横断する「百年橋通り」が交差する「那の川四角」の交差点近くにある、大きなマンションの1階に地元の方々から長年に渡り愛され続ける博多ラーメン店〈麺篤屋〉がある。特にお昼時になると近くにお住まいの方やオフィスの方々で満席になり、行列ができることもある人気店だ。ただ、SNSなどで宣伝的なことは一切されていないこともあり露出自体はかなり控えめで「知る人ぞ知る」というお店の印象。
名物は大半の人が注文するチャーハンセット
ラーメンを食べに来たから当たり前と言えば当たり前だけど、ラーメンを注文することではじめて成立する名物の「チャーハンセット」が大人気。しかも驚くことにその価格は、ラーメン価格に「+150円」という破格値。さらに単品のチャーハンは存在しないため「チャーハンセット」を注文した方だけが〈麺篤屋〉名物の「「チャーハン」を食べることができるという仕組みになっている。(※ここ「麺篤屋」に来ると「チャーハン」の話は避けて通れずこの話ばかりになってしまう)
セットメニューの価格は据え置きのまま
近年の物価の高騰による影響もあり〈麺篤屋〉も例外ではなく、ラーメンをはじめとする単品メニューの価格は少しずつ上昇。今でこそ「らーめん」一杯が640円という価格になってはいるものの、セットメニューの料金はそのまま据え置きで、踏ん張って営業されていることに頭が下がる思いだ。
2つのセットメニューがお店の推し
昔からお得なことでお馴染みの「チャーハンセット」は、ラーメン各種に「+150円」で注文できるという今も変わらない価格設定。しかも通常の半チャーハンよりも普通盛のチャーハンに近い量を維持しているのも変わらずのまま。具材はやや控えめながら卵の量が多く、よく炒められてパラパラとした食感の美味しさを、わずか+150円で体感できる大満足な一品。さらにもう一つのセットメニューの「餃子・ライスセット」も、ラーメン価格に「+200円」でいただける。価格も変わっておらず、2つのセットメニューへのこだわりようが分かる。
こってりとした泡系の豚骨ラーメン
この日、訪れた時刻は15時少し前。そんな時間でも店内の半数ほどの席が埋まっている人気ぶり。一番奥のカウンター席に座り、メニュー表の中から「チャーハンセット」で、ベーシックな「らーめん」を麺の硬さは「カタ」で注文。ワンオペのため、待つことしばし。まずはチャーハンを炒め終えた後、ラーメン作りに取り掛かる。そしてラーメンが先に配膳された後、追ってチャーハンも配膳させる。
まずはラーメンをいただく。脂の膜が張るほどの脂感の強い豚骨スープながら、口当たりは思いのほか軽やかで地元の方々には特に馴染みやすいシンプルな豚骨のラーメン。
トッピングは、大きめのチャーシューが2枚に、ネギとキクラゲという、博多らしいベストな構成。
合わせる麺は小麦の風味がしっかりと感じられるパツパツとした食感で歯応えのいい中細のストレート麺で、泡系の豚骨スープにもよく馴染んで相性抜群。
次にセットの「チャーハン」は、まさにラーメンのお供にピッタリ。パラパラに炒められた一品はやさしい味付けで脂感の強い豚骨のスープにハマる美味しさ。量も多過ぎず少な過ぎずのちょうど良い感じで、セットいただくとお腹いっぱいになれるボリューム感。
最後に。いずれかのラーメンを注文した際、はじめて「チャーハン」を注文できる権利が発生するので、ご来店時は、ぜひ「チャーハンセット」をお試しください。
麺篤屋(めんとくや)
住所 :福岡県福岡市中央区高砂2-11-5[地図]
営業時間:昼)11時30分〜15時30分
:夜)18時30分〜22時00分
※祝日は、12時00分開店になります
定休日 :日曜日、第2・第4 月曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に2台)、近隣有料駐車場あり