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真夜中の濃厚豚骨ラーメン〈背徳感よりも美味しさが大きく上回る最善の味わい〉福岡のシメに相応しい一杯

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
「博多いってつ」の一杯を求めて多くの地元民が訪れる

福岡市内で有名な深夜営業の濃厚豚骨ラーメン店。それでも地元のラーメン好きな方々の間ですべて認知されている訳ではなく“知る人ぞ知る”隠れた名店。現在、福岡県福岡市南区の高宮通りにある「野間四角」近くに店を構えていて、営業時間は開店が22時と遅く、深夜の3時までの5時間という営業スタイルはとても希少性の高い「博多ラーメン」の店と言える。それが今回ご紹介する〈博多いってつ〉である。

十数年前までは福岡市博多区の「半道橋」で営業されていたお店は、今と同様、当時から深夜型のお店だったそうで、そのお店が無くなったことを懐かしむオールドファンの方も多かったと聞く。そのお店が今から5年ほど前、現在の福岡市南区の「野間」の地で、完全復活を遂げ、オールドファンの方も懐かしく訪れるようになっているそうだ。

ディープな夜のシメに相応しい豚骨ラーメン

濃厚でこってりとした豚骨ラーメンが個性的で深夜のシメのラーメンに相応しく、自身もお気に入りの一杯であると同時に、おしゃれなバーのような落ち着いた雰囲気もあり、お酒の種類も豊富に揃っている。それが〈博多いってつ〉のもう一つの魅力となっている。また、22時の開店と同時に多くのお客さんが訪れ、特に早い時間(と言っても遅い時間だが)は待客も出るほどで、深夜の時間帯まで賑わいをみせる稀なお店だ。

真夜中でも訪れたくなる温かな雰囲気

この日は、自宅で食事を済ませ、一人晩酌を楽しんでいたところ、急に〈博多いってつ〉のラーメンが恋しくなり、深夜にもかかわらず訪問することにした。到着したのは真夜中の0時頃。それでも店内は賑わっていてカウンターの一番奥に空席を見つけ着席。ほっとひと息つきながら白のワインを注文しつつ、お供には「漬物盛り合わせ」をいただくことに。

個性的な一品料理を酒の肴にいただく

漬物をアテにのんびりと楽しみながら2杯目のワインへと進む。この日は、事前に食事を済ませていたので問題ないが、ちょっと小腹空いている時は、人気の「牛心臓」や「雲仙ハム」がいい感じだと思う。ちょっとしたおつまみとしては「すもつ」や「えのきポン酢」「漬物盛り合わせ」が丁度いい。

そのお料理とともにいただく自然派ワインやウィスキー、カクテル各種をはじめ、日本酒や焼酎、ハイボールなどの酒類も豊富に取り揃えられているから2軒目、3軒目のバーとして、まったりとした雰囲気の中で利用される常連さんも多いようだ。

そして3杯目のワインを注文すると同時にシメのベーシックな「ラーメン」をいただくことに。深夜にいただく一杯ということで、背徳感は若干あるものの、それを上回る美味しさをいつも体感している自身としては、注文した瞬間から幸福感が訪れる。

最高のタイミングで注入する濃厚豚骨ラーメン

待つことしばし。目の前に配膳された一杯は、トロミのあるこってりとした濃厚な豚骨スープで、超極細のストレート麺によく絡んで相性抜群。その極上の美味しさは、舌の肥えた地元の人々をも唸らせ虜にする、まさにシメの一杯に最適な魅力的な逸品。

トロミのある濃厚なスープが極細麺によく絡む
トロミのある濃厚なスープが極細麺によく絡む

福岡のディープなラーメンシーンを楽しむ

22時からの営業なので、外で開店を待ち侘びるお客さんであふれることもあるお店。ゆっくりと過ごしたい時は、さらに深い時間帯がおすすめです。但し、週末になると閉店時間に近くなるとラーメン自体が売り切れることもあり、早仕舞いすることもあるのでご注意を。昔ながらのディープな博多ラーメンと、ゆっくりと寛げる酒場的な空間を両立しているお店〈博多いってつ〉。ぜひ福岡にお立ち寄りの際は同時に体感してみてください。

博多いってつ

住所  :福岡県福岡市南区野間1-1-2
[地図
営業時間:22時00分~翌3時00分
定休日 :日・月・祝 ※祝日が金・土の場合は営業
駐車場 :専用駐車場なし

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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