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ミシュランを連続で獲得した名店が創作した〈伝説の豚骨ラーメン〉油山山荘の一角で価値ある一杯を楽しむ

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市城南区東油山。福岡市内の住宅地を抜け「油山」方面へ向かって上へ上へと車を走らせる。目的の場所に近づくにつれ道が開け、大きな山荘が姿を現す。それが1972年の創業で今年52年目を迎えた「油山山荘」だ。有名な庭園デザイナーさんによって造られた美しい日本庭園と、河豚料理を中心とした美味しい日本料理が味わえる福岡を代表する有名なお店である。

ちょっと遠回りにはなるけど道幅の広い道を選ぶと安心
ちょっと遠回りにはなるけど道幅の広い道を選ぶと安心

そのお店のご主人が1989年に〈丸八〉というラーメン専門店を福岡市博多区に開業。20年近く営業され大変な人気店となるものの「油山山荘」の人気とも重なり、協業するのが困難な状況になり丸八を閉めることに。その丸八が、2020年のコロナ禍の中、油山山荘内で期間限定で復活を遂げ、その当時のラーメン好きの間でも「あの(伝説の)丸八のラーメンが食べられる」と、あらためて人気のお店となる。さらにその2年後、2022年に油山山荘の敷地内にひっそりと佇む、真新しい外観と内観のラーメン専門店〈拉麺處丸八〉として、正式に再出発を果たした。

ミシュランガイド二つ星を連続で獲得した名店

油山山荘の人気は、ミシュランガイド福岡の二つ星を連続で獲得したことからでも分かるように、福岡市内でも屈指の名店。そこのご主人が自らこだわり抜いて生み出す「豚骨ラーメン」は必食に値する。しかもそのご主人とタッグを組むのが、福岡で一時代を築き上げた豚骨ラーメンの名店「名島亭」を創業された方。福岡のラーメン界を代表するレジェンドのお二人が厨房に同時に立つ姿は必見。それが〈拉麺處丸八〉スタイルだ。

ドライブがてら油山山荘へ向かう楽しみ

そしてこの日は〈油山山荘〉までの短距離ドライブを楽しみつつ、途中、梅雨時の豪雨に見舞われながらもどうにか到着。広々とした専用駐車場に車を停め、お店へ向かうアプローチをくぐって階段を昇る。店内に入ったのは12時少し前。悪天候のせいもあり、行例や店内での待ちはないものの、広々とした美しい店内には、テーブル席もカウンター席も先客があり、さすがの人気ぶりだ。さらに厨房にはレジェンドのお二人がいらしてスタッフの方々とともに笑顔で出迎えてくれる贅沢な光景。

注文は、ベーシックな「ラーメン」を単品で選択。待つこと少々。厨房の目の前にあるカウンター席でお二人のラーメン作りの手捌きを眺めながら、あっという間に配膳された一杯は、どっしりとした落ち着きのあるトロミがいい感じの一杯。香り豊かな豚骨のスープで、しっかりとしたカエシの旨みが際立つ逸品。

パツパツとした博多らしい麺もさることながら、チャーシューもスープとピタッとハマる、すべてのバランスが整えられたラーメン。老若男女、誰もが楽しめる至福の一杯で、安定感と落ち着きのある、やさしさにあふれた雰囲気がある。

昔懐かしい雰囲気を感じながらも、現在進行形で今の主流になりつつある、熟成感のあるいい香りの逸品で、地元の人々にとっては馴染み深い美味しいスープ。きっとこれからも時を重ねながら、さらに美味しいラーメンへと進化していくのではないかと想像してしまうほど〈拉麺處丸八〉のラーメンは、最上の一杯。

水・木・土・日の4日間の昼のみ営業

お昼の11時〜15時の1日4時間の営業時間。しかも週4日だけだから、味だけではなくリアルに希少性のあるお店なので、2年前の再開業当初から変わらず(週末の土日には特に)行列ができることもある人気ぶりは健在だ。

客席数は20席ほどのお店〈拉麺處丸八〉

福岡市城南区東油山の〈油山山荘〉まで、ドライブがてら訪問。専用駐車場」も第一・第二・第三駐車場まであり、合計20台ほどの駐車が可能なので、安心してお越しいただけます。福岡市内にお越しの際は、ぜひ〈拉麺處丸八〉へ、お立ち寄りください。

拉麺處丸八

住所  :福岡県福岡市城南区東油山147[地図
営業時間:11時00分~15時00分(水・木・土・日曜日)
定休日 :月・火・金曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(20台ほど駐車が可能です)
※駐車場は、第一、第二、第三駐車場まであります。

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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