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網走―釧路間、約3時間半で結ぶ「釧網本線」 3月ダイヤ改正で「国鉄型車両」引退し、新型のH100形に

鉄道乗蔵鉄道ライター
3月ダイヤ改正で釧網本線から引退したキハ54(写真AC)

 2024年3月のダイヤ改正で網走と釧路を結ぶJR釧網本線から国鉄型車両のキハ54形とキハ40形が引退し、全ての列車がH100形で運行されるようになった。釧網本線で運行されるH100形には、観光仕様のラッピング車両も導入された。

 JR北海道では、ゴールデンウィーク明けの5月11日から30日まで北海道の特急列車の運賃・特急料金がともに6割引となる「トクだ値スペシャル21」というキャンペーンを実施した。これは乗車1か月前の10時から乗車日21日前の23時50分までの間にえきねっとで特急列車を予約すれば割引が適用になるというものだ。

 筆者はこの機会を利用して特急列車8列車分の予約を行ったことは、2024年5月27日付記事(使い勝手で話題?「JR北海道えきねっと」 カード、コンビニ、駅窓口 全ての決済方法試して分かったこと)で、1本目の列車には特急オホーツク号に乗車したことは2024年5月28日付記事(札幌―網走間を5時間半で結ぶ特急オホーツク号 閑散とした土休日と利用多い平日で乗客に差?)で触れた。

 そして、筆者は網走到着後、そのまま釧網本線へと乗り継いで釧路へと向かうことにした。

網走ー釧路間の乗車券(筆者撮影)
網走ー釧路間の乗車券(筆者撮影)

釧網本線の釧路行まで3時間待ち

 札幌駅から網走駅へと特急オホーツク1号が到着したのは12時12分。次の釧網本線の釧路行は15時16分の発車となりおよそ3時間の待ち時間がある。ちょうどお昼の時間帯ということもあり、どこかで食事を取れる場所はないかと散策したところ、ちょうど駅待合室に食堂が併設されていることがわかり、そこでお昼にすることにした。

 筆者が入店したのは網走駅待合室併設のモリヤ商店さん。せっかく網走まできたのだから何か旅行らしいものを食べたいと思い、かにめし晩酌セットを注文。かにめしにビールとおつまみのホタテとイクラ、さらにシメのダシ茶漬け用のダシが付いて税込み1,650円の良心価格だ。なお、モリヤ商店さんはインターネット上では営業時間は、7時30分~17時30分と表記されていたが、筆者が訪れた日は、オーダーストップが14時30分で閉店が15時ということだった。

釧網本線の列車は3月ダイヤ改正からH100形に

 網走駅の午後の列車は、札幌駅から到着した特急オホーツク1号の折り返しとなる旭川行の特急大雪4号が12時37分に出発。その後は西留辺蘂行が14時56分に出発し、釧路行は15時16分の出発となる。

 釧網本線には特急列車の運転はなく、定期列車はすべて普通列車で運行されており、この3月のダイヤ改正でこれまでのキハ54形、キハ40形からH100形に置き換えられた。釧網本線に導入されたH100形については、国と北海道の支援を受けた観光仕様のラッピング車両も導入された。この車両は第三セクターの北海道高速鉄道開発が取得してJR北海道に対して無償で貸し付けているものだ。

 観光仕様のラッピング車両については座席モケットも茶色地にタンチョウやエゾマツなど北海道の風物イラストが描かれたものとなっていることも特徴だ。

 網走駅15時16分発釧路行の普通列車は、釧路駅までの169.1kmを3時間27分かけて走破。釧路駅に到着したのはすっかり日が落ちた18時43分のことだった。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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