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大谷は52本目のホームランを打ち、テオは3年ぶりに30本到達。ラミレスは40-40に近づく

宇根夏樹ベースボール・ライター
テオスカー・ヘルナンデス(左)と大谷翔平 Sep 20, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月20日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、前日からの4打数連続ホームランとはならなかったものの、シーズン52本目のホームランを打った(「大谷がリーチをかけて届かなかった「4打数連続ホームラン」はスミスとソトの他に誰が記録しているのか」)。その後、52盗塁目も記録した。

 今シーズン、ドジャー・スタジアムでは、27本目のホームランだ。スタッツ・センターによると、2019年のコディ・ベリンジャー(当時ドジャース/現シカゴ・カブス)に並んだ。ドジャー・スタジアムで1シーズンに25本塁打以上の選手は、他にいないという。この球場は、1962年にオープンした。

 大谷と同じ試合で、チームメイトのテオスカー・ヘルナンデスは、キャリア2度目のシーズン30本塁打に到達した。レギュラーシーズンが終わるまでにあと2本積み上げると、トロント・ブルージェイズ時代の2021年に記録した本数に並ぶ。過去2シーズンは、それぞれ、ブルージェイズで25本塁打とシアトル・マリナーズで26本塁打を記録した。

 9月20日を終え、シーズン20本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、36本目のホームランを打ち、40盗塁に到達した。大谷に続く、史上7人目の40-40まで、あと4本塁打だ。ガーディアンズは、155試合を終えたので、残りは7試合。2018年は、40-40まで、1本塁打と6盗塁だった。

 ラミレスと同じ、スイッチ・ヒッターのアンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)とケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、9月20日のホームランが、シーズン43本目と33本目だ。

 1シーズンに、サンタンデアより多くのホームランを打ったスイッチ・ヒッターは、延べ4人しかいない。1961年に54本塁打のミッキー・マントル、1956年に52本塁打のマントル、1999年に45本塁打のチッパー・ジョーンズ、2006年に45本塁打のランス・バークマンに次ぎ、2005年のマーク・テシェーラと並んでいる。マーテイは、それまでの自己最多、2019年の32本塁打を上回った。

 また、今シーズンの20本塁打以上は、オニール・クルーズ(ピッツバーグ・パイレーツ)が加わり、80人となった。過去3シーズンの人数は、2021年が102人、2022年が71人、2023年は102人。今シーズン、現時点で19本塁打は16人、18本塁打は8人だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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