60代、70代のシニア層も闇バイトに応募している実態 あなたの親は大丈夫? #専門家のまとめ
闇バイトへの若者に向けた注意喚起はだいぶ社会全体に行き渡ってきているように思います。今後気をつけたいのが、60代、70代のシニア層です。
闇バイト募集をするリクルーターから、若い奴は指示を守らない者がいるのに対して、社会経験のある年齢の高い人の方が「言われた通りにやるので、使いやすい」と話すのを聞いたことがありますが、昨年から今年に入って、シニアが闇バイトで犯罪行為に手を染めている状況もみえてきており、注意が必要です。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
シニア層が闇バイトに手を染めるケースが出てきているのは、中高年の方でもスマホを使いSNSを利用する機会が増えてきて、募集を目にする機会が増えたためだと考えられます。実際に、闇バイト募集には、年齢を問わないといったものもあります。年金やアルバイトだけでは生活が立ち行かなくなった人たちが、お金に困り、犯罪意識が希薄なまま簡単に稼げる仕事情報に連絡を取ってしまっていることがうかがえます。
シニア層の場合、詐欺やマネーリンダリングに手を貸す形になる、自らの口座を売買したり、貸すことに手を出す傾向もあるように思います。
「副業案内」「ホワイト案件」というアカウントから連絡をとった方は、テレグラムで連絡を取ると60歳はゆうに過ぎている男性から「法人の会社登記をして銀行口座の開設をして貸してほしい。報酬が手に入る」と持ち掛けられています。落ち着いた見た目から「信頼をおけそうな方だった」と話しています。
過去には一般の求人サイトから誘われた68歳の男性が逮捕・起訴されています。応募の段階では犯罪とは思っておらず、妻や子を養うために、ずるずると犯行をしてしまったと法廷のなかで述べています。
みなさんの親御さんの世代にも、闇バイトの魔の手が迫っています。