大谷がリーチをかけて届かなかった「4打数連続ホームラン」はスミスとソトの他に誰が記録しているのか
9月20日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、1打席目に空振り三振を喫した。前日の試合は6打数6安打を記録し、4安打目以降はいずれもホームランを打ったので、ナ・リーグとア・リーグの最長である、4打数連続ホームランにリーチをかけていた。
4打数連続ホームランを記録した人数は、延べ50人前後だと思われる。ざっと調べたところ、39人が見つかった。ドジャースの選手は3人。2002年のショーン・グリーンと2015年のエイドリアン・ゴンザレスに、今シーズンのウィル・スミスがそうだ。
グリーンは、6月14日の3打席目と4打席目、翌日の1打席目と2打席目に続けてホームランを打った。ゴンザレスは、4月7日の4打席目と翌日の1打席目から3打席目まで。スミスは、7月5日のホームラン、ホームラン、四球、ホームラン、四球に続き、翌日の1打席目にホームランだ。
ちなみに、グリーンは、同じシーズンの5月23日に1試合4本塁打――1試合の最多タイ――を記録したが、こちらは、4打数連続ホームランではない。この日の6打席は、二塁打、ホームラン、ホームラン、ホームラン、シングル・ヒット、ホームラン。翌日の1打席目もホームランを打ったので、シングル・ヒットを挟み、3打数連続ホームランと2打数連続ホームランだ。
今シーズンのメジャーリーグでは、見落としがなければ、スミスの他に1人、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)が4打数連続ホームランを記録している。8月13日の2打席目から翌日の1打席目までの計5打席に、ホームラン、ホームラン、ホームラン、四球、ホームランだ。
また、こんなケースもある。1957年のテッド・ウィリアムズは、5試合にまたがる4打数連続ホームランを記録した。9月17日、18日、20日はいずれも代打として、ホームラン、四球、ホームラン。21日は、敬遠四球、ホームラン、四球、四球。22日の最初の2打席は、四球、ホームランだ。続く2打席は、シングル・ヒットと四球だった。
1990年のボー・ジャクソンは、故障者リスト入りを挟んでいる。7月17日に3打席続けてホームランを打った後、センターでダイビング・キャッチを試みた際に――ディオン・サンダースのランニング本塁打となった――肩を痛め、8月26日の復帰1打席目にホームランを打った。
1961年のウィリー・カークランドや1995年のジェフ・マントのように、4打数連続ホームランを記録し、後に日本プロ野球でプレーした選手もいる。タフィー・ローズは、1993年の最後の打席と1994年の最初の3打席がいずれもホームランだ。
なお、大谷は、9月20日の3打席目にホームランを打った。