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ドジャースの一塁コーチがマーリンズの監督に就任。マーリンズにとっては「本命」ではなかった!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とクレイトン・マッカラー MAR 20, 2024(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 ここ4シーズン、クレイトン・マッカラーは、ロサンゼルス・ドジャースで一塁コーチを務めてきた。マイナーリーグのフィールド・コーディネーターだった時期を含めると、ドジャース在籍は10年を数える。

 来シーズンからは、マイアミ・マーリンズの監督として采配を振るようだ。ESPNのオールデン・ゴンザレスが、監督就任を報じている。

 過去2シーズン、マーリンズでは、スキップ・シューマッカーが指揮を執っていた。今オフに退団したシューマッカーは、別のチームの監督に招かれるという噂も出ていたが、今月初旬、テキサス・レンジャーズのフロントに加わった。肩書きは、シニア・アドバイザーだ。編成責任者であるクリス・ヤングの下で働く。

 2年前にマーリンズが監督を探していた際も、マッカラーは、候補の一人に挙がっていた。同時に、カンザスシティ・ロイヤルズの監督としても名前が浮上。MLBネットワークのジョン・モロシらによると、ロイヤルズの最終候補に残っていたようだ。

 ただ、今回、マーリンズの本命がマッカラーだったのかどうかは、はっきりしない。先日、レンジャーズの副監督からシカゴ・ホワイトソックスの監督となったウィル・ベナブルは、マーリンズの監督候補でもあった。また、こちらはESPNのジェフ・パッサンによると、クリーブランド・ガーディアンズのベンチ・コーチ、クレイグ・アルバナーズは、マーリンズの監督にもホワイトソックスの監督にもならず、ガーディアンズに残ることを選んだという。

 マッカラーは、元捕手だ。2002年のドラフトでクリーブランド・インディアンズから22巡目・全体664位指名を受け、2005年までマイナーリーグでプレーした。その後、ドジャースに入団する前に、トロント・ブルージェイズ傘下のマイナーリーグでコーチと監督を務めた。マイナーリーグながら、監督歴は短くなく、750試合以上で采配を振っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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