ジャッジと大谷以外に「チーム三冠王」は何人いるのか。大谷は盗塁もチーム最多
今シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、どちらも、本塁打王と打点王となった。ジャッジの58本塁打と144打点は、ア・リーグ最多(両リーグ最多)。大谷は、ナ・リーグ最多の54本塁打と130打点を記録した。また、彼らの打率.322と打率.310は、ア・リーグ3位とナ・リーグ2位だ。こちらも、それぞれのチームでは最も高かった。
各チームの打率、ホームラン、打点のトップは、以下のとおり。
ジャッジと大谷をはじめ、「チーム三冠王」は10人を数える。エジキール・トーバー(コロラド・ロッキーズ)以外の9人は、出塁率とOPSもチーム・トップだ。ロッキーズでは、ライアン・ミックマンの出塁率.325とブレントン・ドイルのOPS.764が最も高く、トーバーの出塁率.295とOPS.763は、チーム4位と2位に位置する。あとのチーム三冠王は、いずれも、出塁率.340以上とOPS.790以上を記録した。
ちなみに、ロッキーズは、「打者天国」のクアーズ・フィールドをホームとしているにもかかわらず、2019年を最後に、シーズン30本塁打以上の選手が途絶えている。2019年のロッキーズでは、ノーラン・アレナード(現セントルイス・カーディナルス)が41本塁打、トレバー・ストーリー(現ボストン・レッドソックス)が35本塁打、チャーリー・ブラックモンは32本塁打。ロッキーズ一筋にプレーしてきたブラックモンは、今シーズン限りで引退した。
大谷は、38二塁打、7三塁打、81四球、59盗塁なども、ドジャースの選手のなかで最も多い。チーム三冠王のうち、盗塁もチーム・トップの選手は、大谷しかいない。
また、「チーム二冠王」は17人いる。トップの2部門は、ホームランと打点が10人、打率と打点が4人、打率とホームランは3人だ。
レッドソックス、ロサンゼルス・エンジェルス、カーディナルスの3チームは、打率、ホームラン、打点のトップがそれぞれ異なる。レッドソックスの場合、チーム最多の31本塁打を記録したタイラー・オニール(現FA)は、規定打席に達していないが、打率も.241と高くなかった。オニールのスタッツについては、こちらで書いた。