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マカロンの新境地、夏の新定番スイーツ「カクテル マカロン」

東龍グルメジャーナリスト

3回目となるスイーツ発表会

先日ハイアット リージェンシー 東京で3回目となるスイーツの発表会が行われました。

1回目は「真夏のクリスマスケーキ発表会」でご紹介した「クリスマスケーキ」を、2回目は「【M.O.F.】カンプリニ スイーツフェアはハイアット リージェンシー 東京のシンボルとなるのか?」でご紹介した恒例の「カンプリニ スイーツフェア」をテーマにしていましたが、この3回目は「夏のスイーツ」をテーマにしており、これで1年が巡ったことになります。

スイーツ関連では、クリスマスケーキは1年で最も売上が大きいものなので、発表会を行うホテルは多いですが、それ以外の時期を含めて定期的にスイーツ発表会を行うホテルは多くありません。

それだけにハイアット リージェンシー 東京はスイーツに力を入れていることが分かりますが、3回目の発表会はどのような内容だったのでしょうか。

いかに広めるか

ペストリー・ベーカー料理長 佐藤浩一氏
ペストリー・ベーカー料理長 佐藤浩一氏

今発表会で3回目を迎えることについて触れると、広報を担当する企画部支配人 福井雅之氏は「他のホテルでも色々な試みを行っているが、佐藤浩一ペストリー・ベーカー料理長と仲村和浩ペストリー シェフは他に負けないスイーツを創作している。それをいかに広めるかが私たち広報の役目。1回目と2回目の発表会は反響も大きかった。時間や費用はかかるが、重要なことだと認識しているので、今回も発表会を行った」と話します。

続けて、「夏スイーツは、夏を意識した爽やかな内容になっていることはもちろん、佐藤ペストリー・ベーカー料理長が着任してから人気を博しているマカロン、酵素を使ったヴェリーヌなど注目スイーツが目白押し。夏ということであまり重くならないように意識して低脂肪や低糖にしていたり、新感覚の炭酸ジュレを使ったりしているので、きっとお楽しみいただけるはず」と紹介します。

カクテル マカロン

カクテル マカロン
カクテル マカロン

佐藤氏は「カクテル マカロンを販売する。5つのマカロンをアソートした商品で、夏をイメージし、他では食べられない妙味に仕上げている。素晴らしいご体験となるので、是非召し上がっていただきたい」と述べます。

佐藤氏のスペシャリテであるマカロンは、今ではハイアット リージェンシー 東京で最も人気のあるスイーツの一つとなっているだけに、マカロンに対する期待は高まるところですが、佐藤氏は自信を持ちます。

具体的にどのようなマカロンであるかを問うと「カクテル風味のジュレをサンドして、カクテルをイメージした『カクテルマカロン』を販売する。ミントとライムが爽やかに香るモヒート、表面の塩がアクセントになったソルティドッグ、ブランデーとカカオが香るアレキサンダーなど、お酒をしっかりと効かせて大人向けにしている」と答えます。

お酒を効かせたことに関しては、「お酒を効かせて甘さを控えめにしている。そのため、マカロンは甘いというイメージを持っている方にも、夏にさっぱりと食べていただける」と説明します。

ヴェリーヌ

左が「酵素のジュレとパンナコッタ」、右が「マンゴープリン」(どちらとも発表会用試食サイズ)
左が「酵素のジュレとパンナコッタ」、右が「マンゴープリン」(どちらとも発表会用試食サイズ)

他にはどういった夏スイーツがあるのでしょうか。

「夏と言えば、ヴェリーヌというイメージがあるだけに、話題となるような4品を創作した」と滑り出し、「リンゴから作った自家製酵素液を使用した『酵素のジュレとパンナコッタ』、スパイスの効いたサヴァランにカンパリと柑橘類を合わせた『サヴァランアグリューム』、ふんだんにメロンを使用した『パンナコッタメロン』と、どれも個性的」と紹介します。

プティガトー

左手前から「サントノーレ マンゴー」「エキゾチック」「バナーヌ」「カカウエット」
左手前から「サントノーレ マンゴー」「エキゾチック」「バナーヌ」「カカウエット」

プティガトーについては「南国のフルーツをホワイトバルサミコでマリネした『エキゾチック』、マンゴーヴィネガーを使って果肉の風味をより引き立てた『サントノーレマンゴー』、ローストしたピーナッツやババロアに、グレープフルーツの酸味がアクセントになった『カカウエット』などが順次登場する」と、トロピカルなものが、時期を追って出揃うと話します。

「低脂肪の生クリームを使っているので、健康やカロリーを気にされる方にも召し上がっていただいたい」と補足します。

新たな潮流

福井氏は「ロビー階のカフェでは引き続きコース仕立てのアフタヌーンスイーツセットを行うのでこちらもおすすめ」と話します。

こういったデザートのコースも今でこそ珍しくありませんが、まだどこにでもあるというわけではなく、特にホテルではハイアット リージェンシー 東京以外で定常的に行っているところはほとんどありません。

ホテルのパティスリーは町場に比べると、フランス料理以上に存在感が薄いという印象を受けますが、佐藤氏がペストリー・ベーカー料理長に就任してから、仲村氏もペストリー シェフとして加わってこれまで以上により素晴らしいスイーツを創出するようになり、ハイアット リージェンシー 東京のスイーツが注目されるようになり、ホテルのスイーツを力強く引っ張っています。

夏のスイーツはジュレや氷菓が定番となっていますが、佐藤氏や仲村氏が創り出すカクテルマカロンが新たな夏スイーツの定番として加わる日も近いかも知れません。

情報

詳しくは公式サイトをご確認ください。

参考

スイーツ図鑑にもハイアット リージェンシー 東京 ペストリーショップが詳しく掲載されていますので、ご参考にどうぞ。

元記事

レストラン図鑑に元記事が掲載されています。

グルメジャーナリスト

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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