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一人で平気なのに恋人の望みはかなえてあげたい私。「ダメ男製造機」でした~おみおじリポート(148)~

大宮冬洋フリーライター
やたら優しいのに仕事に没頭しがち。反省して婚活を始めました。(本人提供)

余計なお節介はしたくない僕ですが、控えめで感じのいい美人を一本釣りしてきました

※2023年4月29日追記:渡辺さんはオネット外で出会った男性と真剣交際に入りました。当然ながら、お見合い申し込みを停止しています。ご了承いただき彼女の幸せを応援していただければ幸いです。

 速報です。「頑張っている女性と結婚したい。ただし、僕から見て『頑張っている』女性と」なんて面倒臭いことを言っていた片岡謙介さん(仮名、53歳)がついに結婚しました。我がオネット8組目の成婚カップルです。お相手(頑張り過ぎるほど頑張って来た女性!)からもコメントをもらいました。こちらをどうぞ。

 僕は自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 本連載では、月3、4人のペースで結婚したい独身者の記事を公開しています。僕のウェブマガジンもしくはメールマガジンに登録してくれた人に「こんな企画をやっていますよ」とお知らせし、希望する独身者だけを面接するのが基本。余計なお節介はしたくありませんし、僕の文章をほとんど読んだことのない人にオネットに入ってもらってもうまくいかないことが多いからです。

 ただし、信頼できる人からの紹介だったり、僕が飲み会などで直接知り合って「この人、いいな」と感じたりしたらオネットにお誘いすることもあります。都内のメーカーで総合職として働いている渡辺友里さん(仮名、36歳)とはある食事会で知り合いました。控えめで感じのいい美人です。聞けば、オネットのことは以前から知っていて興味もあるけれど、面談の日程が出張と重なったりして申し込めていなかったとのこと。いやー、そんなことならひいきして別日程でオンライン面談をしちゃいますよ!

たまに行くゴルフ練習場にて。「コースに出るのは1、2か月に1回ぐらいです。上手くありませんが、エンジョイゴルフでワイワイやるのが好きです!」(本人提供)
たまに行くゴルフ練習場にて。「コースに出るのは1、2か月に1回ぐらいです。上手くありませんが、エンジョイゴルフでワイワイやるのが好きです!」(本人提供)

何も決まっていないところから自分で組み立てて、必要な人や会社を巻き込んでいく仕事

 聞き上手で清楚な第一印象を受ける渡辺さんですが、本質的にはかなり「男気」のある女性のようです。金融機関を経て、学生時代から関心があった業界に転職。彼女の主要業務は行政も含めた多様な人間関係の地ならしをすること。明らかに忙しそうな日常ですね。

「いわゆるマニュアル仕事ではなく、何も決まっていないところから自分で組み立てて、必要な人や会社を巻き込んでいかねばなりません。自分で考えて自分で動けるところから私には合っているのだと思います」

 ただし、渡辺さんは仕事一辺倒のお堅い人ではありません。時間を見つけてゴルフに行ったり料理をしたりとプライベートも楽しんでいます。僕と知り合ったのもそんな食事会での出来事でした。だからこそ、マチコ先生は疑問があるそうです。

「渡辺さんはつい寄っていきたくなるほどキレイですね。会社などの周囲に結婚相手候補がまだいるはずです。声をかけられたりするでしょう? その中に結婚を考えられるような男性はいなかったのでしょうか」

 この質問に関しては渡辺さんも思うところがあるようです。確かに、今まで付き合ってきたのは会社などの同じコミュニティにいた男性ばかりとのこと。ただし、相手との関係性が次第に問題をはらむようです。

「私は惚れっぽくないので、向こうからアプローチしてもらってお付き合いしました。でも、なぜか粘着質の男性が多くて、休日もずっと一緒にいたいと私が他の男性もいる場に飲みに行くことを嫌がったりとか。男性のほうが乙女でロマンチストなのでしょうか……」

海苔の味噌汁が好き。「出汁をとっている時間がないので、鰹節や煮干しの粉末を煮立てて、取り出さずにそのままお汁と一緒に飲んでしまいます。海苔は火を通し過ぎないのがポイントです」(本人提供)
海苔の味噌汁が好き。「出汁をとっている時間がないので、鰹節や煮干しの粉末を煮立てて、取り出さずにそのままお汁と一緒に飲んでしまいます。海苔は火を通し過ぎないのがポイントです」(本人提供)

仕事ができて優しく家庭的。長所の使い方を間違えると相手を依存させてしまいます

 一人でいる時間も好きな渡辺さんは、「今まで生きてきて出会ったご縁なども大事にしていきたい」という気持ちがあります。例えば、転職する前の会社の人たちとのゴルフや飲み会ですね。

「毎回、恋人にお伺いを立てないと参加できないのでは息苦しいです。私の見た目や雰囲気では、男性との需給が合わないのかもしれません。ドレッドヘアとかにするべきかな、と本気で思うこともあります」

 この点はオネットではあまり心配がありません。オタク傾向がある人も含めて自分の世界がある男性が多いので、それぞれの時間や人間関係を尊重し合える可能性が高いからです。

 惚れっぽくはないという渡辺さんですが、気持ちがお互いに高まって交際すると、今度は好きな相手の望みをかなえてあげたくなる一面があるそうです。

「旅先なども相手に合わせますし、平日の真夜中にお腹が空いたと言われておにぎりを握ったこともあります」

 夜中にお腹が空いたのならば我慢するか、自分でおにぎりを作ればいいのです。マチコ先生がすかさず指摘します。一緒にいるときはやたらな優しいのに仕事に集中して連絡が疎かになるアンバランスさなどが付き合う男性を粘着質に変えてしまっている、と。渡辺さんはドキリとしたようです。

「確かに、友だちから『ダメ男製造機』と言われたことがあります。今後は気をつけたいです」

 仕事能力の高さと優しく家庭的なところは二大長所とも言えます。ただし、その使い方を間違えると、相手を甘やかして依存させることになりかねません。難しいところですね。

季節ごとにハイキングや遠出は結構するという渡辺さん。「ガチ山登りは友人に付き合って年に一回行くか行かないかぐらい。この写真は鎌倉での軽いハイキングです」。(本人提供)
季節ごとにハイキングや遠出は結構するという渡辺さん。「ガチ山登りは友人に付き合って年に一回行くか行かないかぐらい。この写真は鎌倉での軽いハイキングです」。(本人提供)

相手にもたくさんしゃべってほしいし、それについて私もしゃべりたい

 交際相手を「粘着質」にさせない工夫としては、相手に適度な安心感を提供することだと思います。マチコ先生も指摘していましたが、渡辺さんは連絡がまめではありません。メールやSNSでメッセージをもらったらその日のうちに返信をすることを約束してもらいました。会話のようにやりとりしたい人からすれば物足りないかもしれませんが、1日1往復が渡辺さんの限界だと思います。彼女とそれ以上のコミュニケーションをしたいのであれば一緒に住むしかありません。

 なお、渡辺さんはメールやSNSをプライベートで使うことが苦手なだけで、顔を合わせた会話はむしろ「大好き」とのこと。結婚の条件も「何気ない会話のキャッチボールが楽しめる人」。以上です。

「相手に求める年収や学歴、年齢などは特にありません。最低限の清潔感があり、おしゃべりが好きな人がいいですね。相手にもたくさんしゃべってほしいし、それについて私もしゃべりたいです」

 1年ほど前、ネット婚活をした時期もあったという渡辺さん。「3か月で10人ほどと会ったのですが、そのうち仕事が忙しくなって連絡が続かず、今は休止中」とのこと。連絡がまめではない渡辺さんには、僕やマチコ先生のような叱咤激励係がいないネット婚活は不向きだったのだと思います。

「条件だけでは個人的な交際はできないとも感じました。『会いたい』『しゃべりたい』という気持ちがなければ難しいので、一般的な婚活には向いていないのだと思います。気持ちが付いていかない結婚をするぐらいならば一人で生きていくつもりですが、大宮さんの読者コミュニティであるオネットならば、気持ちを確かめ合うことから始められるかもしれません」

 それはその通りですね。働き者で感じの良い美人で、相手に求めるものが多くない渡辺さんならば「気持ち」を最優先しても良き相手に恵まれるはずです。来年の今ごろはお似合いの相手と一緒に暮らし始めている気がします。

家の中でも季節感を感じたいという渡部さん。自宅で小物やポストカードなどを季節ごとに変えているそうです。そろそろクリスマスツリーを飾ります。(本人提供)
家の中でも季節感を感じたいという渡部さん。自宅で小物やポストカードなどを季節ごとに変えているそうです。そろそろクリスマスツリーを飾ります。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。渡辺さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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